2018年05月01日 05時00分 公開
特集/連載

企業の導入が着実に進むIT、金融、そしてマーケティング――各分野の人工知能(AI)活用最前線

IT分野におけるAIの活用はコンプライアンスとセキュリティに役立っている。その他、物流、マーケティング、ファイナンスなど各分野におけるAI活用の最前線を紹介しよう。

[Bob Violino,TechTarget]

 今日、最も注目されている技術の1つである人工知能(AI)については、恐らく既に多くのことを聞き及んでいるだろう。他の新興テクノロジーと同様に、AIが提供できることについては誇大に宣伝されているふしがある。

 IT部門やビジネスリーダーが抱く大きな疑問は、自分の組織は本当にAIを必要としているか、そしてその目的は何か、といったものだ。その質問に効果的に答えるには、いろいろな企業がAIを導入して実行していること、または可能になることをまず理解することが必要だ。以下にさまざまな分野でのAIの活用事例を紹介する。

IT分野におけるAI

 IT部門は、AIの最大の恩恵を受けている分野の1つかもしれない。Tata Consultancy Servicesのデジタルエンタープライズグループが実施し、『Harvard Business Review』で報告された世界の835社の大企業を対象とした2017年の調査では、調査の対象となった企業の3分の1以上がIT部門でAIを活用していることが分かった。

 IT分野における一般的なAIの活用事例の1つは、サイバーセキュリティを強化することだ。調査対象の組織のうち、44%がAIを活用してコンピュータへのセキュリティ侵入を検出し防御するのに役立てている。

 データ侵害やその他の攻撃の事例が増えるにつれ、企業はそのような攻撃の検出と防止を自動化することが不可欠となる。サイバー攻撃は、これまで以上に洗練されてきており、IT部門とセキュリティ担当幹部にとっては、最新の脅威への対処に役立つものなら何でも歓迎だ。

 Tataの調査によると、IT部門は、従業員のテクニカルサポートの問題を解決したり、新しいシステムや機能強化を生産に組み入れる作業を自動化したり、確実に従業員が認定ベンダーからの技術のみを使用するよう徹底したりする用途にもAIの活用事例を見出しつつある。

マーケティング分野におけるAI

 マーケティング分野でのAIの活用事例が尽きることはない。

 AIに適した分野の1つは、顧客にパーソナライズした製品を推奨することだ。人口統計、行動、過去の購入履歴などの顧客データにAIと分析を適用することで、企業は個々の顧客の好みや購入傾向について多くのことを学ぶことができる。そして、企業側は、その顧客に共感を呼ぶ可能性が最も高い製品またはサービスを顧客に推奨することができる。

 企業は、この手法をクロスセリングやアップセリングなどの取り組みに適用することができる。例えば、企業は、AIを活用すると、顧客が既存の製品からより先進的なモデルにアップグレードする用意ができていると推測することができるだろう。

 マーケティング分野のAIは、広告出稿の意思決定時にも恩恵をもたらす。広告費用は往々にして高額になる可能性があるので、AIを活用して、どこに投資するのが適切かを判断すると、その投資の有効性を高めることができる。

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