最新Wi-Fiセキュリティプロトコルの進化
無線LAN新プロトコル「WPA3」の目玉は認証簡素化、暗号強化、IoT対応
無線LANの最新セキュリティプロトコル「WPA3」は、簡単かつ安全なWi-Fiアクセスを実現する新機能を個人および企業に提供する。
Wi-Fiアクセスのセキュリティは長年、パブリックネットワークなどの無線ネットワークやIoT(モノのインターネット)デバイスのアキレス腱となってきた。だが対策も進んでいる。Wi-Fiの利用を促進する非営利業界団体Wi-Fi Allianceは、セキュリティプロトコル「Wi-Fi Protected Access(WPA)」の最新版「WPA3」をサポートする製品の認定を開始した。
WPA3は、無線認証(特にIoTデバイスの)を簡素化し、新機能の導入とレガシー暗号化およびセキュリティプロトコルの削除によって、セキュリティを向上させることを目的としている。
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広く採用されるのは2019年か
2018年6月に正式発表されたWPA3は、Wi-Fiネットワークへのアクセスのセキュリティを確保する優れた選択肢を企業と個人に提供する。Wi-Fi Allianceの「Wi-Fi CERTIFIED」プログラムでは、引き続き全ての認定製品でWPA2のサポートが必須要件となる。だがWPA3は、強力な暗号化や安全なハンドシェイクなど、セキュリティを高める新機能を実現する。
Wi-Fi Allianceはプレスリリースで、「WPA3が提供する新機能は、Wi-Fiセキュリティの簡素化や、これまで以上に堅牢な認証に加え、高度な機密データを使用する市場向けに、強度の高い暗号化を実現する」と説明している。
WPA3では、企業向けのオプションである「WPA3-Enterprise」と、個人向けのオプションである「WPA3-Personal」を定義している。WPA3-Enterpriseは、企業向けに192ビットの暗号強度を実現することで、機密データをやりとりするネットワークを保護する。
WPA3-Personalが提供するパスワードベースの認証は、ユーザーの指定したパスワードが一般的に推奨される強度に達していない場合でも、攻撃耐性が高い。この機能は、攻撃者が試みるパスワード推測を防ぐための安全な鍵設定プロトコルである「SAE(Simultaneous Authentication of Equals:同等性同時認証)」を使用して実現する。
Wi-Fi Allianceは、WPA3とともに「Wi-Fi Certified Easy Connect」プログラムも発表した。これはディスプレイインタフェースがほとんどまたは全くない、無線IoTデバイスなどの安全な初期化と構成を簡素化する取り組みだ。製品のQRコードが読み取れるスマートフォンのようなデバイスを使ってWi-Fiネットワークに接続できる。
WPA3の恩恵を受けるには、ベンダーがこのプロトコルを製品に実装するのを待たなければならない。WPA3のサポートを計画しているWi-Fi Allianceのメンバーには、Cisco Systems、Broadcom、Huawei Wireless、Intel、Qualcommなどが含まれる。
Wi-Fi Allianceの広報担当者は取材に対し、電子メールで次のように述べている。「Wi-Fi Allianceは、WPA3が2019年の遅い時期までに、次世代Wi-Fi規格のIEEE 802.11axとともに、業界で広く採用されるようになると予想している」
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