最新動向に遅れてはいけない
Wi-Fiについて私たちが学び続けなくてはいけない理由(1/2 ページ)
企業は、社内のエンジニアがワイヤレスネットワークについて適切なトレーニングを受けることに、注意を向ける必要がある。
ワイヤレスネットワークの構築には常に特殊なスキルセットが必要だ。ワイヤレスネットワークがより複雑化する中、最新の技術動向を把握しておくことは簡単ではない。一方で、一緒に働く同僚や上司がその動向に無関心だとしても、技術開発の進歩を把握しておく必要はある。
リセラーのインストール作業者やシステム設計者は、最新情報に疎い営業担当者にひやひやさせられているかもしれない。彼らは実現不可能なWi-Fi環境を売り込むことがあるからだ。無線LANの専門家とIT業界内の他分野の担当者との間には絶対的なギャップが存在し、そのギャップを埋めるには、多くのトレーニングが必要となる。
Wi-Fi関連の業務を職業としている人たちの間でさえ、そのスキルには明白な差がある。信頼され続けるためにはトレーニングを受けることは必須であり、逆に、最新のワイヤレストレーニングを受けていないことは、複雑化している分野で停滞してしまう懸念がある。置いてきぼりにされたら救いようがない。
Wi-Fiネットワーク導入はなぜ混乱するのか
筆者は幸運にも、初期からワイヤレスネットワークの進歩を目の当たりにしてきた。筆者はIEEE 802.11bが代表的な規格であった頃に、ワイヤレス分野でキャリアの第一歩を踏み出した。その当時の無線LANクライアント端末の数は、現在と比べてはるかに少なく、通信速度は遅かった。そのため、一般的には電波が届く範囲がキャパシティーよりも重要と考えられ、無線LANはイーサネット環境の補足的な位置付けであった。
Wi-Fiがすぐに普及し始めたのは、特に注目すべきことではない。802.11a/gが標準となったとき、54Mbpsというデータ通信速度は、増大する無線LANユーザー人口の拡大を後押しした。ノートPCは小型化され、さらに多くの無線LANベンダーが市場に参入し、ワイヤレスが主流となった。そして、802.11nの登場により、完璧にその状況は変わった。
Wi-Fiがネットワーク接続の第一の手段となることに対する疑念は、802.11nで終止符が打たれた。業務用および家庭内ネットワークの現場で、スマートフォンやタブレット、高性能ノートPCがあふれる中、私たちは突如として、キャパシティー主導型のワイヤレス設計や、これまでそれほど重要ではなかった他の多くの重要で高度な技術的詳細に関心を持つようになった。
それらを通じて、良質なネットワークが設計、実装された。そして、さらに多くのクライアントがそれを使用するようになった。一方で、粗悪なネットワークも構築された。筆者は、幸運にもWi-Fiトレーニングの重要性を認識するマネジャー達に囲まれ、そのトレーニングから多くのことを学ぶことができた。その後、無線LAN設計とサポート分野で他の社員を教育することができた。周りの人間が苦労しているところも目撃してきた。また、周りの人々や組織が基本的なワイヤレスネットワーク構築で非常に苦しんでいるのを見てきた。その根本的な原因は大抵の場合、Wi-Fiトレーニングの不備にあることもだ。
Wi-Fiトレーニングの不備は、多くのコミュニケーションの誤解や間違いを引き起こした。例えばマーケティング部門は、全ての無線LAN規格の全内容が実際に実装されるわけではないことを認識していなかったので、明らかに実装不可能なスループット(データ通信速度)を宣伝してしまったかもしれない。また、不備は802.11acと802.11nの違いを全く学習したことのない労働者の側にもあるのかもしれない。さらには、かつての802.11b設計(5世代前)がもはや動作しなくなったことを認識していない管理者もいるかもしれない。大局的な観点から見ると、トレーニングはより重大な位置を占めることが分かる。
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