2018年から2019年へ
自動運転、音声アシスタント他 あらためて知りたいAIの5大トレンド(1/2 ページ)
2018年は人工知能(AI)の世界では大きな1年だった。本稿では、AI利用における5つの主要トレンドに目を向け、2019年のさらなる進化に向けた下地がどのように整えられたかを確認する。
バックミラーを瞬く間に過ぎ行く2018年を横目に、(自動運転で?)2019年に向かって走り出している。そんな今こそ、人工知能(AI)のユースケースや導入から、業界発展の推進役となった機械学習開発まで、AIの大きなトレンドを幾つか考察するにはうってつけのときだ。AIからすると2018年は多くの点で成功の年だった。2019年も引き続きこのペースが落ちることはなさそうだ。
現実になった自動運転車
2018年を振り返れば、自動運転車にとって特に重要な年だったといえるだろう。GoogleのWaymo自動運転車部門とUberは、2017年、知的所有権を巡る訴訟で対立した。2018年に入りわずか2カ月で両社は和解した。だが、それに続いて恐らく意図しない形で自動運転車業界のニュースが報じられた。Uberの自動運転車が業界として初めて死亡事故を起こしたのだ。その結果、同社は自動運転構想を一時保留しなければならなくなった。他の自動運転車部門もすぐに同様の措置を講じ、自動運転車プログラムを延期している。Uberは2018年末に自動運転車を路上に戻した。だが、手動運転モードだった。どのような形で自動運転を行うかは不透明だが、慎重な姿勢を見せるのは当然だろう。Uberは12月半ばに過失があったとして死亡事故の責任を一部認めた。
これに対して、GoogleのWaymo部門は「Waymo One」ブランドで商用自動運転配車サービスを提供すると発表した。本稿執筆時点では運転席にドライバーが乗車している。だが、最終的にはドライバーが乗車しない自動運転車になるのだろう。しかし、初期の経験から、自動車の完全な自律運転はまだかなり先のことになりそうな可能性が既に示されている。2018年には業界でさまざまな動きが起きながらも自動運転車が実現した。とはいえ、業界が前進するという点で転機の年になったことは明らかだ。2019年も自動運転開発から目を離せない1年になるのは間違いないだろう。
音声アシスタントが至る所に
2018年のAIのもう1つ重要なトレンドがあった。その主役の座を務めたのが音声アシスタントだ。この年、こうしたデバイスは見た目が大きく改善され、Amazon、Google、Microsoft、Apple、Samsungなどの企業は多彩な色、サイズ、特徴、機能を備えたデバイスをリリースした。Amazonは動画機能を推し進めたのに対し、GoogleとAppleは音質などのユーザー向け機能で対抗しようと競い合った。だが、ユーザーが実際に気にするのはその知能だ。調査会社Cognilyticaがリリースしたベンチマークでは、これら企業の音声アシスタントはいずれも知能が足りていないことが示されている。Amazonはその直後に、同社の「Alexa」が答えられなかった質問の回答をユーザーに委ねる機能を発表した。
当然、Googleも前進しており、同社は「Google Duplex」のデモを通じて一層の興味深さに加えて気味悪さも感じるような状況を作り出した。同社のもくろみは、進化したインテリジェントアシスタントテクノロジーの高度な知識を実証することだ。事前に録音を開始した上で、実際の会話を模倣しながらアシスタントテクノロジーに電話で本物の人間とやりとりさせたのだ。問題は、botかどうか分からない相手と話すのはばかにされているようで気に入らないと人々が感じることだ。そうした懸念があるにもかかわらず、Googleは2018年末までに一部のユーザー限定でGoogle Duplexを導入する計画があると発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー