商用ツールより有能な場合も
オープンソースのネットワーク監視ツールは本当に役に立つのか
オープンソースツールは一般的に無料である上、カスタマイズもできるという利点がある。だが、カスタマーサポートは提供されない可能性がある。ネットワーク監視のオープンソースツールが備える長所と短所を解説する。
企業のIT部門は、予算が十分にあるとはいえない中で、自社に必要なITインフラの要件を満たそうと奮闘している。高度な機能を備えたネットワーク監視サービスに投資する余裕がないIT部門で人気が高まっているのが、オープンソースのネットワーク監視ツールだ。
オープンソースのネットワーク監視ツールには無償のものもある。複雑かつ広範囲に分散する複数のネットワークのパフォーマンスを管理しなければならない企業にとっては、これが新しい優れた管理方法として魅力になっている。
これまで、オープンソースツールは導入工程が難しく、ユーザーフレンドリーではないと酷評されてきた。商用ツールとは異なり、オープンソースツールには、IT管理者が問題に遭遇したときに助けてくれる強力なカスタマーサポートの機能が備わっているとは限らなかったためだ。
近年、ネットワーク監視のオープンソースツールは著しく進化している。例えば、「OpenNMS」「Icinga」「Nagios」「Observium」「NetXMS」「Zabbix」「Zenoss Core」「Sensu Core」などは人気が高まっているツールだ。
オープンソースのネットワーク監視ツールを使う利点
構成ウィザードとGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を備えるオープンソースツールが増え、導入も運用も容易になっている。
そのようなツールは業界で最高レベルのスキルを持つ開発者が共同で開発しているため、その品質は高価な商用ツールと同等、またはそれ以上だと考えられる。開発者やユーザーが厳しく評価するため、商用ツールよりも信頼性が高いという認識も広がっている。
商用ツールよりもカスタマイズが容易なオープンソースツールもある。IT管理者はそのカスタマイズ機能によって自社環境に固有のルールを組み込むことができる。IT管理者はスクリプトやプラグインを組み込んだ機能豊富なオープンソースツールを利用して、プロトコルが異なるフローを複数同時に監視できるようになる。
ネットワーク監視用のオープンソースツールの大半は、ダッシュボード機能が備わっていたり、カスタマイズ可能なレポート機能を備えていたりする。
ネットワーク監視のオープンソースツールの短所
ネットワーク監視のオープンソースツールの導入、運用は以前よりも容易になったとはいえ、依然としていい加減な点もあり、導入に時間がかかるツールが少なくない。例えば、いまだにコマンドラインインタフェース(CLI)を用いていて、ソフトウェアの構成時にIT管理者が大量のコマンドを入力しなければならないツールがある。ユーザーインタフェースは操作が容易でないことが少なくない。
レポート機能についても以前よりは優れた機能を搭載するようになっているが、カスタマイズできる機能はまだ少ない。データをエクスポートして外部のツールを使ってレポートを作成することさえ難しいケースもある。商用ツールとは異なり、オープンソースツールにはカスタマーサポートを担当する専門チームがいないことが一般的だ。
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