モバイル端末の長所と短所を比較
「ファブレット」と「タブレット」は何が違う? 6つのポイントで比べた
業務用のモバイル端末を選ぶ際、タブレットにすべきか、「ファブレット」と呼ばれる画面の大きいスマートフォンのどちらにするか迷う場合がある。本稿ではそれぞれの違いについて説明する。
ここ数年、端末メーカーの間でスマートフォンの画面サイズを大型化する動きが広がっている。業務によっては、こうした大きめの画面サイズが効果的だ。
小さめのタブレットといえるほど画面の大きなスマートフォンも数多く登場しており、通称「ファブレット」と呼ばれている。企業が従業員にファブレットとタブレットのどちらを支給するか決めるときは、業務シナリオに照らし合わせて、それぞれの長所と短所を検討する必要がある。
端末を選ぶときに検討すべきポイント
1.本体の大きさ
ファブレットの本体は縦の長さが160ミリ前後だ。これはポケットや小型のバッグに収まり、スマートフォンとして携帯できるぎりぎりのサイズだ。出先で仕事をするモバイルワーカーにはファブレットが便利だろう。
タブレットは一般的な10型画面サイズの場合、縦の長さが250ミリ前後ほどある。いつも同じ場所で使用し、持ち歩く必要がない場合にはタブレットが適している。
2.画面サイズ
アプリケーションを使うときは画面の大きさが重要な要素になることが少なくない。その点では画面サイズの大きいタブレットの方が、ファブレットより使いやすい。ファブレットではズーム機能を使っても細かい部分が見づらく、複雑なフォームの表示や入力も難しくなる可能性がある。
タブレットであれば、どこかに置いたりスタンドに立て掛けたりして使うこともできる。両手が空くので、客先でサービス業務をする場合などに便利だ。タブレットの画面サイズなら多少離れたところからでも文字が読める。
3.入力方法(ソフトウェアキーボードやスタイラスペンなど)
ファブレットは、基本的に指でソフトウェアキーボードのキーを打ったり、スワイプ動作をしたりして操作する。
タブレットの入力操作にはソフトウェアキーボードのほか、スタイラスペンを使うこともできる。フォームに記入したり、描画や細かい入力コマンドで複雑なドキュメントを編集したりするには、キー入力よりスタイラスペンの方が適している。「Adobe Creative Cloud」などのグラフィックス編集アプリケーションを使用する場合は、こうした細かい操作ができなければならない。
ファブレットとタブレットのどちらも、画面に表示されたメニューを直接タッチして操作できる。この場合画面の大きいタブレットの方が、目的の場所を選択しやすい。
4.通話機能
ファブレットはスマートフォンの一種で、主機能は通話機能だ。4Gネットワーク通信が可能なモデルも豊富で、通話機能を実装するための複数の技術を搭載している。
タブレットの主な目的は各種データを操作することだ。そのためユーザーはタブレットでは、通話機能を使わない傾向がある。
5.通信接続
ファブレットは、前述の通り4Gネットワーク通信が利用されることが一般的だ。
タブレットの場合はその逆で、通常は無線LAN接続で通信する。用途限定のキオスク端末のように、いつも同じ場所で使い、常に無線LAN接続で通信するのであれば、タブレットの方が適している。そのような使い方ならモバイル通信プラン料金の支払いは不要だ。
6.使用可能なアプリケーション
ファブレットのOSは多くの場合、Appleの「iOS」か、Googleの「Android」のどちらかだ。タブレットの場合は、iOSとAndroidの他、Microsoftの「Windows」を搭載する機種もある。この3つのOSであれば、それぞれの公式ストアから豊富なモバイルアプリケーションを利用できる。
OSによっては、業務に必要なアプリケーションを使えない可能性がある。例えば業務によっては、アプリケーションは全て「Windows 10」用でなければならない場合がある。端末を選定する際は、自社の要件を満たすOSを搭載しているかどうか確認した方がよい。
ファブレットとタブレットを比較検討するときは、どのようなアプリケーションを使用し、どのような周辺機器を追加する必要があるかを把握しておこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
7
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
8
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
AI導入後に発覚する「社内文書を読めない」問題 情シスは何を直せばいい?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー