企業がビジネス向けモバイルデバイスを選ぶ際、IT購買担当者は各選択肢の使い勝手や管理性、セキュリティレベルを考慮した上で、従業員の生産性を向上するためにどれを採用すべきかを判断しなければならない。
企業向けモバイルデバイスを評価する際、IT購買担当者は従業員のワークフローや日常業務を考慮し、自社の従業員にとってどのタイプのデバイスとOSが最も役立つかを判断する必要がある。機密データをリスクにさらすことのないよう、そうしたデバイスの管理方法とセキュリティ対策についても検討が必要だ。
最初に下すべき判断の1つは、スマートフォンかタブレット、またはその両方のどれを選ぶかだ。マルチメディアプレーヤーから携帯情報デバイス(PDA)まで、市場には他にも各種のモバイルデバイスが存在する。だが従業員が業務に使用するモバイルツールとして一般的なのは、スマートフォンとタブレットだ。
両者の最大の違いは画面サイズにある。画面サイズは通常、ディスプレイの対角線の長さで表す。複雑なアプリケーションを使って業務を遂行するには、画面サイズが大きいほど便利だ。その一方で、画面サイズの小さいデバイスは持ち運びがしやすく、片手で扱いやすい。デバイスのサイズはバッテリー持続時間や処理能力、メモリ、ストレージなどの要素にも影響を及ぼす。
スマートフォンの画面サイズは通常4〜6.4型だ。大型のスマートフォンはファブレットと呼ばれることも多い。一部のファブレットは、基本のスマートフォンに加えて、スタイラスペンなどの追加機能を提供する。
タブレットは通常8〜13型のディスプレイを搭載し、スマートフォンにはない機能をサポートするものもある。例えばAppleのタブレット「iPad」は、2つのアプリケーションの画面を左右に並べて同時に作業できる「Split View」機能を搭載する。Microsoftの「Surface Pro」のようにキーボードを接続できるタブレットは2-in-1デバイスとも呼ばれ、タッチ対応のノートPCと同様の機能を一部サポートする。
どのタイプのモバイルデバイスを採用するかを決断する際、企業のIT購買担当者が考慮すべきは以下の項目だ。
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