iOSと同程度にセキュアなAndroidも存在?
「何となくiPad」は最悪 業務用モバイルは5つの視点で選べ(1/3 ページ)
企業がビジネス向けモバイルデバイスを選ぶ際、IT購買担当者は各選択肢の使い勝手や管理性、セキュリティレベルを考慮した上で、従業員の生産性を向上するためにどれを採用すべきかを判断しなければならない。
企業向けモバイルデバイスを評価する際、IT購買担当者は従業員のワークフローや日常業務を考慮し、自社の従業員にとってどのタイプのデバイスとOSが最も役立つかを判断する必要がある。機密データをリスクにさらすことのないよう、そうしたデバイスの管理方法とセキュリティ対策についても検討が必要だ。
タブレットかスマートフォンか
最初に下すべき判断の1つは、スマートフォンかタブレット、またはその両方のどれを選ぶかだ。マルチメディアプレーヤーから携帯情報デバイス(PDA)まで、市場には他にも各種のモバイルデバイスが存在する。だが従業員が業務に使用するモバイルツールとして一般的なのは、スマートフォンとタブレットだ。
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両者の最大の違いは画面サイズにある。画面サイズは通常、ディスプレイの対角線の長さで表す。複雑なアプリケーションを使って業務を遂行するには、画面サイズが大きいほど便利だ。その一方で、画面サイズの小さいデバイスは持ち運びがしやすく、片手で扱いやすい。デバイスのサイズはバッテリー持続時間や処理能力、メモリ、ストレージなどの要素にも影響を及ぼす。
スマートフォンの画面サイズは通常4~6.4型だ。大型のスマートフォンはファブレットと呼ばれることも多い。一部のファブレットは、基本のスマートフォンに加えて、スタイラスペンなどの追加機能を提供する。
タブレットは通常8~13型のディスプレイを搭載し、スマートフォンにはない機能をサポートするものもある。例えばAppleのタブレット「iPad」は、2つのアプリケーションの画面を左右に並べて同時に作業できる「Split View」機能を搭載する。Microsoftの「Surface Pro」のようにキーボードを接続できるタブレットは2-in-1デバイスとも呼ばれ、タッチ対応のノートPCと同様の機能を一部サポートする。
どのタイプのモバイルデバイスを採用するかを決断する際、企業のIT購買担当者が考慮すべきは以下の項目だ。
- デバイスをどのような業務に利用するか
- デバイスでどのようなアプリケーションを実行するか
- どのような環境で業務を遂行するか
- どのモバイルOSを選ぶか
気になるOSの選び方
OS選びは特に重要だ。現在モバイルデバイスの大半はAndroidを搭載している。だが多くの企業は依然としてiOSを好む傾向にある。Windowsは個人と企業のどちらの間でも、モバイルOSとしての存在感は非常に薄い。BlackBerry OSは政府機関と一部の規制対象業界以外では事実上、姿を消している。
開発コミュニティーがAndroidとiOSを広く採用するようになった結果、今ではどちらのOSでも多様なアプリケーションを利用できる。企業向け市場は当初Appleがリードしていたため、初期の企業向けアプリケーション開発はiOSに偏る傾向があった。だが今では両者の差はなくなりつつあるようだ。
業務アプリケーションを自社で開発する企業はさらに、アプリケーション開発に必要となる時間と労力をOS別に検討しなければならない。考慮すべきは、必要となるコーディングの量、利用できる開発ツールの種類、既存のDevOpsシステムへの統合、アプリケーションの承認と発行にかかる時間などだ。
iOS向けのアプリケーションはAndroid向けのアプリケーションよりも公開に時間がかかる可能性がある。Appleは、GoogleがAndroidを管理するよりもはるかに厳しく、iOSのエコシステムを管理しているからだ。Androidの方がはるかにオープンなOSであり、デバイスメーカーはAndroidを自由にカスタマイズできる。そのためAndroidデバイスの選択肢はAppleのデバイスよりもはるかに多い。
こうした柔軟性故に、Androidデバイスはメーカー間で一貫性に欠ける場合が少なくない。アップデートがタイミングよくリリースされ、既知の問題が解消されるかどうかも、メーカー次第だ。Appleは自社デバイスに対するアップデート提供を全て自社で管理しているので、総じてiOSはより安定性と信頼性の高いOSとなっている。
Windows搭載モバイルデバイスは市場から完全に姿を消したわけではないが、MicrosoftはモバイルOS「Windows 10 Mobile」の取り組みを大幅に後退させている。ただしMicrosoftは企業向けの機能改善を継続する方針も示唆している。いずれにせよ、WindowsスマートフォンはBlackBerry OS搭載デバイスと同じ運命をたどりつつある。BlackBerryがモバイルOSの競争から既にほぼ脱落したことは、BlackBerryが新たにAndroidベースのスマートフォンを投入していることからも明らかだ。ただしMicrosoftのSurfaceタブレットはまだ企業向け市場で大きな存在感を維持している。
今のところ、企業向けモバイルデバイスの購入を検討中のIT担当者は恐らくiOSかAndroidを選ぶことになるだろう。ただしSurfaceタブレットだけは例外だ。
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