「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」を理解する【前編】
「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」の違いとは 楽なのはどちらか
VDI市場では「クラウド型VDI」と「DaaS」が台頭しつつある。この2つの違いと、VDIの管理負荷を軽減するために、選定の際留意しておきたい点について説明する。
ユーザー企業がクラウドに仮想デスクトップインフラ(VDI)をホスティングする「クラウドホスト型VDI」や、ベンダーが仮想デスクトップをサービスとして提供する「DaaS」(サービスとしてのデスクトップ)は、VDI市場にディスラプション(市場の破壊)を引き起こした。現在でも製品・サービス同士の連携や各サービスの機能追加が頻繁に起こっている。こうした事情は、クラウドホスト型VDIとDaaSの選定を難しくしている。
クラウドホスト型VDIとDaaSを比較
クラウドホスト型VDI
クラウドホスト型VDIとDaaSの境界はあいまいな部分が残る。一般的にクラウドホスト型VDIとは、ユーザー企業がクラウドに仮想デスクトップやアプリケーションを構築して、自ら管理する。MicrosoftやCitrix Systems、VMwareはクラウドホスト型VDIのためのクラウドを提供している。VDIそのものは一般的に、ユーザー企業のIT担当者が維持管理する必要がある。
DaaS
DaaSではベンダーが仮想デスクトップの配信の他、アプリケーションの実装や仮想デスクトップの管理などのサポートを一まとまりのサービスとして提供する。そのためIT担当者の維持管理負荷は、クラウドホスト型VDIと比べ軽減される傾向にある。DaaSベンダーの一例としてCloudJumperやWorkspotなどが挙げられるが、CitrixやMicrosoftなどの大手もDaaS市場に参入し「Citrix Managed Desktops」や「Windows Virtual Desktop」を提供している。
VDIベンダー各社は頻繁に新製品や既存製品のアップデートを発表し、VDI市場の頻繁な変化を引き起こしている。これらの要因が、VDI関連の適切なベンダーや製品、サービスの選定をさらに複雑化させている。クラウドホスト型VDIやDaaSの選定の際には、どのコンポーネントやプロセスをベンダーが保有して、どの部分を自社のIT担当者が管理するのかについて、はっきりと理解しておくことが不可欠だ。
サービス選定の“落とし穴”
オフィススイートの「Microsoft Office」とSaaSのみが利用可能な、基本的な仮想デスクトップをエンドユーザーに配信することは比較的簡単にできる。VDIベンダーがIT担当者へのデモに利用するのは、大抵の場合こうした構成の仮想デスクトップだ。
実際にクラウドホスト型VDIやDaaSを導入するときは、IT部門が社内のデータベースサーバやファイルサーバ、アプリケーションを整理して使えるようにする必要がある。アプリケーションが動作する状態になっても、IT部門がエンドユーザーの個別の設定情報や権限などを再構成しなければ、実際に利用することはできない。こうしたアプリケーションの導入支援を実施するDaaSベンダーもあるが、クラウドホスト型VDIのユーザー企業尾は自らこの作業を実施しなければならない。
後編はVDIを取り巻く大手ベンダーの動向について説明する。
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「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」を理解する
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