「RHEL」「Ubuntu」を比較【後編】
「RHEL」と「Ubuntu」をユーザビリティ、ライセンス、ドキュメントで比較する
代表的なLinuxディストリビューションである「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と「Ubuntu」。両者を比較する上で重要な4つのポイントのうち、残る3つのポイントを紹介しよう。
「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と「Ubuntu」。代表的な「Linuxディストリビューション」(「Linux」の配布パッケージ)である両者を比較する際のポイントとは何か。前後編を通じて取り上げる4つの比較ポイントのうち、残る3つのポイントを紹介する。
- 比較ポイント1.命令セットアーキテクチャ(前編で紹介)
- 比較ポイント2.ユーザビリティ
- 比較ポイント3.ライセンス(会員限定)
- 比較ポイント4.ドキュメント(会員限定)
併せて読みたいお薦め記事
「Linuxデスクトップ」の可能性と課題
必修Linuxコマンド83選
比較ポイント2.ユーザビリティ
Linuxディストリビューションを比較する際、ユーザビリティは重要なポイントだ。RHELの最新版であるバージョン8は、総合的なユーザビリティを高めるための要素を備える。新しいWebベースの管理コンソールを導入し、さまざまなサーバ管理・監視タスクを簡素化した。予測分析ソフトウェア「Red Hat Insights」は、サーバで発生する問題の検出と修正に役立つ。
Ubuntuは学習しやすいLinuxディストリビューションとして定評がある。インストールが簡単で、コマンドラインインタフェース(CUI)よりも直感的に操作できるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)を備える。必須のデバイスドライバは自動的にインストールする。質問に答えてくれるコミュニティーが充実している点も特徴だ。
比較ポイント3.ライセンス
Red HatはRHELのライセンスを8種類用意しており、ユーザー企業はRed HatのWebサイトからライセンスを直接購入できる。最も一般的なライセンス「Red Hat Enterprise Linux Server」は年額349ドルから。IBMのメインフレーム「IBM Z」向けライセンス「Red Hat Enterprise Linux for IBM Z」は年額1万5000ドルからだ。
Ubuntuの利用にライセンス料金は不要だが、CanonicalはUbuntuの保守サポートサービス「Ubuntu Advantage」を提供している。物理サーバ版は年額225ドルから。仮想サーバ版は年額75ドルから。デスクトップ版は年額25ドルから。
比較ポイント4.ドキュメント
ドキュメントもLinuxディストリビューションを比較する際の重要な要素だ。Red HatはRHELに関するHTML形式、EPUB形式、PDF形式のオンラインドキュメントを提供する。RHELのトレーニングと認定資格も用意している。
トレーニングには無料のコース「Red Hat Enterprise Linux Technical Overview」と有料のコースがある。トレーニングプログラムの7日間無料トライアルでは、50種類以上のオンラインコースを試すことができる。さらに「Red Hat Certified System Administrator」(RHCSA:Red Hat認定システム管理者)と「Red Hat Certified Engineer」(RHCE:Red Hat認定エンジニア)という2つの認定資格がある。
UbuntuにはHTML形式とPDF形式の公式オンラインドキュメントがあり、コミュニティーがドキュメントの充実に貢献している。Canonicalは初心者用と上級ユーザー用のオンラインチュートリアルを用意している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「RHEL」「Ubuntu」を比較
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣 -
製品資料
[サイボウズ株式会社] AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
6
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
7
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
8
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
9
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
10
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー