少数だが確実にあるニーズ
Windowsから「Linuxデスクトップ」へ乗り換えたくなる4つの理由
Linuxは、クライアントOSとしてはWindowsほど普及していないものの、使い方によっては大きなメリットを提供する。Linuxデスクトップが役立つユースケースを詳しく見てみよう。
クライアントOSとして「Linux」を利用するLinuxデスクトップは、企業では以前から一般的ではなく、むしろ例外的な存在だ。ただし特定の用途では、これに勝るものはない。ユーザーが求めるものを提供できるよう準備を整えるのが、IT担当者の仕事だ。Linuxデスクトップは、意外な予想外のメリットを発揮する可能性がある。
現在、クライアントOSの中でLinuxデスクトップが占める割合はごくわずかであり、企業で使われているLinuxデスクトップはさらに少ない。このことを考えると、Linuxデスクトップがメリットを発揮するのが、特殊な状況においてであることは明らかだ。特定のユーザーがLinuxデスクトップを支持する少数派に加わるのは、どんな状況を踏まえてなのかを探っていこう。
Linuxデスクトップを選択する理由
1.特定のアプリケーションの利用
ハイエンドの3次元(3D)グラフィックスデザインおよびレンダリングなどのアプリケーションを使用する企業は、Linuxデスクトップを選択することが珍しくない。Linuxデスクトップを選ぶ理由になり得る他の専門的アプリケーションには、大規模かつ高精度のデータ分析や、コンピュータ支援設計(CAE)の分野で広く利用される「有限要素法」に基づく構造解析など、CPU負荷の高いタスクを実行するアプリケーションが含まれる。
Linuxはこれらのアプリケーションにおいて高いパフォーマンスを発揮し、関連するサーバまたはスーパーコンピュータと共通のユーザーインタフェースを提供する。
2.ユーザーの好み
専門的なスキルを持った特定のパワーユーザーが、Linuxデスクトップを使いたいと要求する場合もある。Linuxベースのシステムで日常業務をこなすソフトウェア開発者やシステム管理者が、Linuxデスクトップを使うのは理にかなっている。
一部の企業は好みやポリシーとして、Linuxデスクトップを採用している。Googleは、スタッフが使用するための独自のLinuxディストリビューション(「Goobuntu」という名称だといわれている)を提供し、メンテナンスしているという。
3.セキュリティ、プライバシー、機密性
Linuxは一般的に、Windowsよりもメンテナンスが容易で、安全性も高いと考えられている。米国防総省は「Lightweight Portable Security」(LPS)というLinuxディストリビューション(Linuxカーネルを中核としたソフトウェア群)を開発した。これは職員が、信頼できない組織外のPCを使って業務を遂行するのに使用できる。ユーザーはUSBメモリのようなリムーバブルメディアから、LPSを任意のPCにインストール可能だ。LPSは国防総省のネットワークへの安全な接続を確立、維持し、ユーザーがシャットダウンすると痕跡を一切残さない。
「Tails」「IprediaOS」「Whonix」「Discreete Linux」「Qubes OS」など、厳しいセキュリティ要件を満たすように設計されているLinuxディストリビューションは、他にもある。最高レベルのセキュリティを確立、維持する必要がある一部の企業は、こうした選択肢が適切だと判断する可能性がある。
4.レガシーハードウェアでのパフォーマンス
Linuxディストリビューションは、高速でスリムなLinuxカーネルをベースに構築されており、ユーザーに必要なサービスや機能だけを追加できるようになっている。同じハードウェアであれば一般的に、Linuxの方がWindowsよりも大幅に高速に動作する。最新鋭のPCに展開した場合でも、Linuxの方が高いパフォーマンスを発揮することもある。
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