OSが起動しなくなる“悪夢”から復旧する手段をあらかじめ知っておくことは有益だ。「Windows」の復旧に活用できる「WinRE」(Windows回復環境)の使い方と機能を解説する。
ISOファイル(イメージファイル)を書き込んだブータブル(ブート可能な)メディアを使えば、「Windows」のインストールや修復が可能だ。ブータブルメディアでPCを起動すると、軽量のリカバリー専用OS「Windows Recovery Environment」(WinRE:Wiondows回復環境)を利用できる。WinREは本来のWindowsが機能しない状況でも動作し、インストールや修復などの処置を可能にする。WinREの使い方と、その機能を取り上げる。
ブータブルメディアでPCを起動すると、「オプションの選択」画面が表示される。WinREを実行するには、画面左下の「トラブルシューティング」をクリックしよう。
トラブルシューティング画面に進むと、「このPCを初期状態に戻す」か「詳細オプション」のいずれかを選択する。「このPCを初期状態に戻す」を選ぶと、個人用ファイルを保持する削除するかを選んでから、Windowsを再インストールする。
「詳細オプション」を選択すると、「スタートアップ修復」「スタートアップ設定」「コマンドプロンプト」「更新プログラムのアンインストール」「UEFIファームウェアの設定」「システムの復元」といったトラブルシューティング用のメニューを実行可能だ。
「コマンドプロンプト」に進めば、起動していないシステムドライブのWindowsに対してコマンドを実行できる。Cドライブのファイルやフォルダを任意に操作することも可能だ。「更新プログラムのアンインストール」では、破損したシステムファイルをスキャンして修復するコマンド「DISM」(展開イメージのサービスと管理)を使用して、適用済みの更新プログラムをロールバックできる。「UEFIファームウェアの設定」では、UEFIやBIOSを呼び出せる。「システムの復元」では、利用可能なシステムの復元ポイントを呼び出すことが可能だ。
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