最新の「Windows 11」を含めて、「Windows」ではPC画面が真っ黒になるブラックスクリーンの事象が発生することがある。その原因は7つに分類できる。どのように対処すればいいのか。
「Windows 11」をはじめとしたクライアントOS「Windows」搭載のPCでは、“画面が真っ黒”になるブラックスクリーンが発生することがある。OSアップデートに関する不具合や、アプリケーションの欠陥など、さまざまな原因で起こる事象だ。
ブラックスクリーンの事象が発生した場合は焦らずに、原因に応じた対処法を実行していくことが望ましい。原因と対策は、大まかに分けて7つある。それぞれ個々の原因と対処法を見ていこう。
ブラックスクリーンがログイン前に始まったのか、ログイン後に始まったのかにかかわらず、まずコンピュータを再起動してみる。単純な再起動だけでシステムが元に戻ることがある。通常の方法でPCを再起動できない場合は、以下を実行する。
選択肢になるリストが画面中央に出てくることと、画面右下に電源ボタンが表示される以外、画面には何も出てこないはずだ。右下の電源ボタンから再起動を選択しよう。
この方法がうまく機能しない状態の場合は、PCがシャットダウンするまで電源ボタンを長押ししてみる。その後、電源ボタンを押してPCを通常通り起動させる。これでも問題が解決しない場合は、以下のステップに移行しよう。
ブラックスクリーンは、アプリケーションが原因で起きることがある。原因はサードパーティーアプリケーションにあるとは限らない。
Windows 11の「エクスプローラー」(File Explorer)がこの問題を引き起こす可能性がある。特にログイン後にブラックスクリーンが表示される場合は、エクスプローラーを再起動してみよう。このためには、以下の手順で「タスクマネージャー」を開いて再起動を実施する。
エクスプローラーを再起動してもうまくいかない、あるいはできない場合は、以下を実行する。
Winlogonは、ログオンに関する実行ファイルだ。これは、PCに問題が発生した場合の診断モード「セーフモード」でも実行できる。セーフモードについては、第2回「Windowsの画面が“真っ黒”に……何のエラー? どうすればいい?」で解説している。
Winlogonの設定にエクスプローラーが含まれていることを確認する手順は次の通り。
新しいアプリケーションをインストールした後にブラックスクリーン問題が発生した場合は、アプリケーションをアンインストールしなければならないことがある。これはセーフモードでも実行できる。不具合のあるアプリケーションがこのエラーを引き起こしている場合でも、セーフモードは起動できるはずだ。セーフモードで起動したら、「アプリと機能」を選択して、アプリケーションをアンインストールする。
セーフモードに移行できない場合でも、システム回復のための機能を提供するリカバリー専用OS「Windows Recovery Environment」(WinRE)を使って、「コマンドプロンプト」でアプリケーションをアンストールする方法がある。
次回以降は、Windowsの設定やハードウェア、マルウェア、更新プログラムなど、本稿で紹介した以外の原因と対処法を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サイバー攻撃の進化を受け、特権ID保護においてもより高度な対策が求められるようになっている。特に、SSHキーやSSL/TLS証明書など、特権アクセスを利用するパスワード以外のIDにも注意を払う必要がある。
情報の安全性やアクセス性の向上を目的にクラウド移行が加速する中、システム環境のハイブリッド化によって特権ID管理の重要性が高まっている。特に課題となりやすいクラウド環境の特権ID管理を中心に、効果的な運用方法を紹介する。
組織変更や人事異動では、多くのアカウント登録・変更・解除が発生し、情報システム部門に多大な業務負荷がかかる上、セキュリティリスクにもつながりやすい。Microsoft 365ユーザー企業に向け、課題を解決するヒントを探る。
働き方の多様化を受けてIT資産の状況も細分化が進んでいる。こうなると運用負荷が増大し、不十分な管理がコンプライアンスやセキュリティのリスクを招いてしまう。現状に適した管理体制に移行するには、どのような対応が必要なのだろうか。
独自開発したIT資産管理ツールが属人化し、セキュリティリスクにつながる不安要素となっていた東レ。しかし、今やその状況は変わり、インベントリ情報のリアルタイム更新を実現し、正確性も向上したという。同社はどう取り組んだのか。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。