WindowsのPC画面が真っ黒(真っ暗)になった場合、何らかの不具合が発生している可能性があるため、直ちに原因を特定して問題の修復を試みる必要がある。その具体的な方法とは。
「Windows 11」をはじめとした「Windows」搭載PCの画面が真っ黒(真っ暗)になる――。こうした「ブラックスクリーン」(またはブラックアウト)の事象が発生した場合、何らかの不具合が発生していると考えるべきだ。問題の原因を特定して、直ちに修復を試みる必要がある。そのための方法がある。
OSアップデートの不具合やアプリケーションの欠陥、古いドライバなどさまざまな原因で、ブラックスクリーンのエラーが発生する可能性がある。そうした事象が発生してWindowsに正常にサインインができない場合は、システム回復のための機能を提供するリカバリー専用OS「Windows Recovery Environment」(WinRE)を介してシステムにアクセスする方法がある。
WinREでは自動修復機能である「スタートアップ修復」や、PCに問題が発生した場合の診断モード「セーフモード」によって回復の手順を進めることができる。ブラックスクリーンのトラブルシューティングの手順の多くは、WinREで実行できる。
WinREは、通常の「Windows 11」と一緒にインストールされるOSだ。Windows 11へのアクセスや、問題の修復のための方法を提供する。ただしPCを正常に操作できない状態の場合、WinREの利用ができないことがある。そうした場合は「強制終了」を使用する。
強制終了の方法では、PCの電源を落としては入れ直す手順を何度か繰り返す必要がある。電源を落とす際には、電源ボタンを10秒程度長押しする。完全に電源が切れた後、再び電源を入れる。Windowsが起動したら、すぐにまた電源を落とす。3回目の起動後、WinREの自動修復の画面が表示されるはずだ。そこから「詳細オプション」をクリックすると、「オプションの選択」(Choose an option)画面が表示される(図1)。
オプションの選択では、WinRE内で作業するためのさまざまな方法を選択できる。ほとんどの場合は「トラブルシューティング」(Troubleshoot)を選択することになる。クリックすると、トラブルシューティングの画面が表示される。ここでは、以下の選択肢が表示される。
「詳細オプション」(Advanced options)を選択すると、次の画面には「スタートアップ設定」(Startup Settings)や「コマンドプロンプト」(Command Prompt)、「更新プログラムのアンインストール」(Uninstall Updates)といった選択肢が出てくる(図2)。
「スタートアップ設定」(Startup Settings)をクリックすると、次の画面に出てくる選択肢は「再起動」(Restart)だけになる。そこで再起動をクリックすると、スタートアップ設定に関する次の画面が表示される。この画面では、セーフモードに関する3つの選択肢の他、デバッグや自動再起動などの機能を有効にするか無効にするかなどを設定するための選択肢が表示される(図3)。
ブラックスクリーンのトラブルシューティングの場合、ここからセーフモードに移行する必要がある。セーフモードは、PCの問題を診断して解決するための、シンプルな操作環境を提供する。セーフモードを使用することで、
などの操作が可能だ。
次回は、ブラックスクリーンのエラーを解消するその他の方法を紹介する。
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