「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」を理解する【後編】
「仮想デスクトップインフラ」(VDI)の選定がより難しくなった理由
クラウドホスト型VDIやDaaSなど、VDIの運用負荷が軽減する動きはあるものの、製品やサービス選定はより難しくなっている。背景にはVDI市場を取り巻く変化がある。
初期の仮想デスクトップインフラ(VDI)は膨大な数と種類のコンポーネントの寄せ集め状態だった。主にハイパーバイザーの他、仮想デスクトップの配信や登録、ライセンス管理、負荷調整を担う複数のコンポーネントで構成されていた。どれか1つのコンポーネントで障害が起きた場合、そのコンポーネントを簡単に切り離すことができない場合があった。
ユーザー企業がクラウドにVDIをホスティングする「クラウドホスト型VDI」や、ベンダーが仮想デスクトップをサービスとして提供する「DaaS」(サービスとしてのデスクトップ)は、そうしたハードウェアの複雑性を軽減できる。
しかし依然として、VDIには複雑さが残る。その背景に、VDI市場を取り巻く状況が変化する中で、ベンダーがそれぞれの顧客のために製品やサービスを多様化させていることがある。
クラウドで変化するVDI市場
VDI市場はMicrosoftやCitrix Systems、VMwareなどの大手ITベンダーが主導している。オンプレミスのハイパーバイザー市場はVMwareが主導していたが、VDIを運用するインフラとしてクラウドが使われるようになることで様相は一変した。クラウドを使った仮想デスクトップの提供はMicrosoftとCitrixが主導して、VMwareが後を追う形になっている。
MicrosoftとCitrix、VMwareの観点から見ると、VDIのための大規模なハードウェアを販売する形態は一時的な増収をもたらすのに対し、サービス利用料が定期的に入る形態になれば収益が安定化する。ベンダーはユーザー企業に対し、クラウドホスト型VDIやDaaSが持つ、メンテナンスコストの削減や災害復旧能力の強化、魅力的な料金といったメリットを強調している。
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「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」を理解する
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