「データカタログ」とは何か【前編】
「データカタログ」とは? 欲しいデータをすぐに取得できる仕組み
データ分析担当者が、必要に応じて欲しいデータを収集、整理できる手段が「データカタログ」だ。その仕組みや有効な場面を紹介する。
業務上の意思決定をするために「セルフサービスBI」(BI:ビジネスインテリジェンス)ツールや分析ツールを使うデータ分析担当者は、大量のデータを参照する必要がある。一般的に、そのようなデータ分析担当者が許可されるのは、データリポジトリからデータをそのまま取り出すことだけだ。データ分析担当者が使うデータは、目的の用途に対して正確かつ適切であることが保証され、整理された状態であることが望ましい。そこで役に立つのが「データカタログ」だ。
データ管理者でないデータ分析担当者がデータを簡単に扱えるように設計された、メタデータ管理の仕組みがデータカタログだ。データカタログツールによって、データサイエンティストやデータアナリストといったデータ分析担当者は、データ管理者が収集、整理したデータを自由に検索し、入手できるようになる。
データカタログでできること
データカタログツールが扱う対象は、データウェアハウスやデータベース管理システムなどが保管するデータだ。データカタログツールは、データにまつわる情報をデータ分析担当者が理解できるようにデータを分類する。そうした情報やデータガバナンスを維持するためのポリシー、ポリシーを自動適用するルールなどをカタログとしてまとめる。この仕組みはデータ管理者やデータガバナンス責任者にとって、データカタログで取り扱うデータへの不正アクセスやデータ誤用を防ぐことに有効だ。
業務で作成、収集したさまざまなデータを保管する動きが企業の間で広まり、データのプライバシー保護の規則に準拠することを理由として、データカタログツールへのニーズが生じている。こうした規則には、EU(欧州連合)の「一般データ保護規則」(GDPR)や米カリフォルニア州の「カリフォルニア州消費者プライバシー法」(CCPA)などがある。
調査会社Gartnerは、企業のデータ戦略立案にはデータカタログツールを使用した以下の行動が重要だと指摘する。
- 利用可能なデータのメンテナンス、収集、整理
- データ分析担当者とデータ管理者の両者に向けたデータ提供フローの確立
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