Dell、EMC、VMwareはデータ統合における「人的問題」をどう解決したのかデータサイロを解体した4社の事例【中編】

2016年に完了した大型買収に伴い、異なる企業の異なるシステムが同居することになったDell Technologies。システム間の連携をスムーズに進める上で鍵となるデータ統合を、同社はどう進めたのか。

2019年11月26日 05時00分 公開
[Bill MarcusTechTarget]

関連キーワード

Adobe Systems | データ | データ統合


画像 《クリックで拡大》

 データサイロ解体の問題を解決するために外に出向くまでもない企業もある。

 Dell Technologies(以下、Dell)は、克服しなければならない問題を社内に抱えていた。2016年に大型買収をした直後、Dellは3つの異種データシステムを統合する必要に迫られた。統合の対象となったのは、Dell、EMC、VMwareそれぞれのデータシステムだ。Dell、EMC、VMwareで働いていた従業員が連携するために、新生Dellはどのようにデータを管理して、ネットワークとレガシーシステムを統合したのだろうか。

 Dellが買収直後に最も急を要した問題は、予定管理システムと電話システムを連携させて、従業員が相互に連絡を取れるようにすることだった。これはデータの問題のように思えるが、「共同作業の改善によって解決する人的問題だということが分かった」と、同社シニアバイスプレジデントを務めるマーク・ステイン氏は語る。

Dellが挑んだ「データの民主化」という難題

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...