2019年11月11日 05時00分 公開
特集/連載

稼げるミュージアムは芸術や科学だけでなく「データ」を理解するデータが変えるミュージアムのユーザー体験【後編】

博物館や美術館(ミュージアム)の運営にデータ分析は重要な鍵になる。大規模ミュージアムではデータに関心を示すが、そうでないミュージアムも多く、情報格差が広がっている。

[Eric Avidon,TechTarget]

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 一部の博物館や美術館(以下、「ミュージアム」)ではデータの取り扱いに習熟し、収益改善を果たす一方で倫理的課題にもきちんと目を向けるようになりつつある。とはいえ一方ではそもそも全くデータが活用されていないミュージアムがあるのも実情だ。

 何百人もの職員を抱え1億ドル以上の予算があるミュージアムと、予算が少額で少数の職員しかいない小規模ミュージアムとの間で情報格差が広がっている。

 大規模なミュージアムは分析に投資していることが多いが、その割合は全体から見ればほんの一部にすぎない。

テクノロジーのスキル格差

 米国博物館協会(AAM)によると、米国内で1500万ドル以上の予算のあるミュージアムは全体の10%で、48%のミュージアムの予算は50万〜290万ドルだという。一方、200人以上の職員を抱えるミュージアムはたった6%で、49%の職員数は6〜30人だ。

 米シアトルでミュージアム向けのコンサルティングを手掛けるWilkening Consultingを設立したスージー・ウィルケニング氏は「米国には3万7000のミュージアムがあるが、その大半は非常に小規模だ。そのようなミュージアムはデータの存在に気付いていない」と話す。

 この背景には、コストと認識という2つの問題が潜んでいる。

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