レガシーシステムのオープン化プロジェクトの際に問題となった「帳票」の存在。手組みで作成していた非定形帳票をBIに置き換えた、「BIツールは基幹系にも利用できる」という事例を紹介する。
「ビジネスインテリジェンス(BI)ツールを導入したが、定型リポート作成ツールとしてしか利用できていない」という話をよく聞く。利用者はその定型リポートを基にMicrosoft Office Excel(以下、Excel)などのツールに再入力して分析することになる。BIツールは比較的高価なだけに、もったいない使い方だ。
また、業務部門の依頼で情報システム部門がBIツールを使ったり、プログラムを作成したりしてデータを作成し、業務部門に提供するという話もよく聞く。そして業務部門の担当者はそれらのデータをExcelなどで加工して、必要なリポートを作成する。情報システム部門は「データを提供してほしい」という依頼に多くの工数を取られ、データ提供が遅くなるというのもよくある話だ(参考:目下の課題「現場のコスト削減方法」は、BI事例で学ぼう)。
業務部門の担当者にとっての本来の業務は、データを得ることや分析することではなく、そのデータを利用して具体的な意思決定やアクションを起こすことである。スピード経営が求められている現在、必要なデータを必要なときに、必要な内容で得られるか否かが非常に重要となっている。そういった意味でも、前述したようなBIツールの使い方では現場でタイムラグが発生し、また多くの工数を情報システム部門、業務部門の両方に強いてしまい、効率的なデータ活用とはいえないだろう。
そこで今回は、従来メインフレームで出力していた管理帳票をBIツールに置き換えた事例を紹介する。BIツールの失敗事例にありがちな「BIツールで新たに帳票を作り直す」といったことではなく、これまでの帳票の基となっていたデータを公開し、エンドユーザーがBIツールで自由に利用できるようにした事例だ。
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