BashoからRiakのソースコードや商標権を買収したのは、ソフトウェア企業ではなくブックメーカー企業のBet365だった。
オンラインブックメーカーサイトを運営するBet365は、Basho Technologies(以下「Basho」)の分散型NoSQLデータベース「Riak」を買収する計画を発表した。
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同社はNoSQLデータベーステクノロジーの開発を継続する計画を立てている。社内でもこのテクノロジーを運用しており、Riakのスキルに多大な投資をしているためだ。
Bet365のミドルウェア向けシステム開発マネジャー、アンドリュー・ディーン氏は、「私は以前Canonical製品を使用していた時期がある。このとき初めて、大企業としてオープンソース製品やそのコミュニティーを受け入れ、支援することを経験した」と話す。
Bet365は4〜5年前からRiakを運用してきた。当初はキーバリューストアとしてオープンソース版を試用し、その後エンタープライズ版に移行して主要ユーザーの1つとなった。 「当社はRiak専任の開発者チームを配置しており、このチームはかなりの人数だ」とディーン氏は話し、Bet365のさまざまな場面でRiakを導入していると付け加える。例えばBet365ではベット(賭け)の配置システムでこの種のコンポーネントを使用し、これを水平展開して、データの問題を全てRiakで解決していると同氏は説明する。
「これは非常に効果的だったので、Riakが受け入れられるようになった」と同氏は当時を振り返る。Bet365はBashoの経営難を知り、エンタープライズ版の権利を確保することを決断した。このバージョンはデータセンター間のレプリケーションをサポートしている。
Bet365はBashoの知的財産(IP)を保有するものの、Riakはコミュニティーで継続的に改善していくプロジェクトと捉えているため、エンタープライズ版もオープンソース化する予定だ。
また同社には、Riakコミュニティーと協力して製品の改善に取り組む計画もある。ディーン氏は今後の抱負を語る。
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