「Microsoft Office」はかつて、非常にシンプルな製品だった。ソフトウェアのパッケージを買い、「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」をインストールすれば、それでよかった。
しかし「Office 365」の登場により、このシナリオは一変した。月額料金とクラウドサービスを含むサブスクリプションモデルに移行し、「Microsoft Business Productivity Online Suite」をバンドルするようになった。使い慣れたデスクトップOfficeアプリケーションと併用してもらうのが狙いだった。
Office 365の中心となっているのは「Office Portal」だ。Webホスト型のサービスで、管理者はこのサイトでユーザーを管理でき、ユーザーは自分に割り当てられているソフトウェアのインストールやサービスを管理できる。
Office 365ポータルの左上部にあるグリッドアイコンをクリックすると、ツールとサービスの一覧が表示される。同社のツールとサービスの認知度を上げるのに大きく貢献したのは2つの重要なテクノロジーである「Microsoft Graph」と「Common Data Model」だ。
Microsoft Graphは、前掲の要因の中でも貢献が大きい方だといえる。Office 365クラウドサービスと連携する一連のAPIであり、これを使えば個人データをワークグループや組織全体と関連付けるようなクエリを作成し、組み合わせることができる。以前のOfficeプログラミングモデルを論理的に拡張したもので、ローカルのドキュメントやデータに対してだけではなく、適用対象の環境の拡張や縮小にも対応できる。
Microsoft Graphの興味深い点は、
続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。
デジタル化する顧客体験に関する消費者と企業の認識ギャップ――ナイスジャパン調査
問い合わせの初動としてインターネットやFAQ検索をする人が約8割。デジタルチャネルによ...
気象データは近未来のデータ 予測に基づき「役に立つ」広告を届ける
気象データを活用することでどのような広告コミュニケーションが可能になるのか。海外の...
「パーソナライゼーションエンジン」 売れ筋TOP10(2022年8月)
今週は、パーソナライゼーション製品の国内売れ筋TOP10を紹介します。