2017年07月11日 08時00分 公開
特集/連載

Office 365を驚きの便利ツールに変えるMicrosoft GraphMicrosoft Graph使ってる?

Office 365は単なる文書作成ツールの枠を超え、業務を進めるための分析やコラボレーションを支援するようになった。そして、Office 365の真価を引き出す鍵となるのが、「Microsoft Graph」だ。

[Cliff Saran,Computer Weekly]

 「Office 365」の責任者を務めるロブ・ハワード氏は、MicrosoftのOfficeエコシステムチームを率いて「Word」「Excel」「PowerPoint」から「Skype for Business」「Microsoft Teams」「Office Delve」まで、Officeポートフォリオの全パートを担当している。

 同氏が担当する製品の幅広さを考えると、OfficeはWord、Excel、PowerPointで普及したオフィス生産性ソフトウェアスイートをはるかに超える存在になったと感じる。

 Office 365の定義について、同氏は次のように語る。「職場の生産性を向上するアプリケーションやサービスの最も完全なスイートだ」

 中核となるソフトウェアアプリケーションの他にも、Officeには「SharePoint」や「OneDrive」のようなサイトやツール、Teamsのようなチャットやコラボレーション、「Power BI」や「MyAnalytics」のような分析などが含まれるようになった。毎月1億人の有償ユーザーが利用するこのスイートは、開発者にとって大きなビジネスチャンスになるとハワード氏は話す。

 「クラウドソリューションプロバイダープログラム」は、特に中小企業の開発者がMicrosoft製品を使って商用アドオンを構築する手段の1つだ。「オファーを受けた独立系ソフトウェア会社は、Office 365を中心に製品を構築し、顧客のニーズに沿ってその製品を仕上げることができる。また、Office 365上で独自のソフトウェアを構築するケースも数多くある」とハワード氏は語る。

ユーザーデータから洞察を生み出す

 Office 365の全製品を支えるのは、グラフデータベース「Microsoft Graph」などのテクノロジーだ。

 「Office 365の各ワークロードのデータ、アクティビティー、コンテンツを取り出して、その全てをまとめることができる。それらの関係を理解できることからネットワーク効果が生まれ、Office 365の各ワークロードの価値が大きくなる」(ハワード氏)

 「例えば、Office 365を利用するユーザーが1億人いるとすれば、その人々の働き方に関するデータは膨大になる」とハワード氏は話す。

 「こうしたデータを生かせば、『社内で、この特定のトピックの専門家はこの人だ』など、大量の洞察を生み出すことができる。Graphなら、『Microsoft Azure』を通じてドキュメントの承認、メールの送信、そのトピックについてのチャットやミーティングの結果を把握できる」

 開発者はGraphを使って収集したデータとインテリジェンスを利用して、そのデータを生かしたカスタムビジネスアプリケーションを開発できる。

 Delveを使えば、主題領域についての洞察が浮かび上がる。Delveは、ドキュメントの検索や整理を行うツールだ。「Delveでトピックを検索すると、そのトピックに関連するコンテンツに合った専門家を社内で見つけることができる」と同氏は話す。

 もう1つの例は、Teamsの拡張性だ。これは同社のチャットベースのワークスペースになる。ここでもGraphを活用して、開発者は独自のカスタムビジネスプロセスを構築・拡張できる。

Office 365におけるAI

 Office 365機能の幾つかは人工知能(AI)を利用するようになった。例を挙げると、1つは専門家のようなデザインのスライドを迅速に作る「PowerPointデザイナー」、もう1つは関連コンテンツをスライドにまとめる「QuickStarter」だ。

 Microsoftは、インテリジェント性の高い形式でOffice 365を機能させる方法も開発している。

 例えば、




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