次世代の不揮発性メモリの出現が、ハードウェアアーキテクチャを根底から変えるという。データベースの書き換え処理はどう変わるのか。
高速なソリッドステートストレージ技術が近い将来、新たに実用化されそうだ。これが世に出れば、ハードウェアアーキテクチャに変化がもたらされる。この技術の効果をフルに引き出すには、ソフトウェアの書き換えが必要になるだろう。
IntelとMicronの「3D XPoint」やHPEの「メモリスター」(memristor)といった技術は、現世代のNANDフラッシュより1000倍速い。これらがキャッシュメモリとして採用される日は遠くない。言い換えると、アプリケーションが使うデータは、現在はバックエンドにあるストレージにあるが、ゆくゆくはメインメモリとフラッシュストレージの間に配置されたキャッシュで書き換え処理できるようになる。しかもバイト単位でアクセス先を指定できる。
NetAppのCTO(最高技術責任者)であるアレックス・マクドナルド氏のオフィスと、ストレージの業界団体であるStorage Networking Industry Association(SNIA)のSSDイニシアチブの議長団が連名で、こんな見解を公表した。
「ただし、それまでにオリンピックを2回は経験するだろう。従って、製品が発売されるのは7〜8年先だ」
「これはDRAMよりも1000倍遅いがフラッシュより1000倍速い『不揮発性メモリ』だ。同様にHDDより1000倍速い」
マクドナルド氏によると、現在発売されているフラッシュの中には、従来のHDDに似せたフォームファクタのモデルがある。そうしたモデルは、ストレージを移動させる際にSCSIソフトウェアスタックを経由する必要がある。これは今後登場する不揮発性メモリテクノロジーには不適切だ。
「せっかくSSDと(それに対応する)ソフトウェアスタックを配置しても、SCSIを経由する通信に数マイクロ秒の演算時間を取られてしまう」と同氏は続ける。「ソフトウェアスタックがレイテンシの半分を占めるのであればそれを低減させる必要があるが、SSD技術はその問題解決には役立たない」
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