Software Defined WAN(SD-WAN)に魅力を感じ、導入を検討する企業が増えている。だが、ほとんどの企業は誤解し、幻想に基づいて判断している。その幻想をぶち壊す。
Software Defined WAN(SD-WAN)というテクノロジーは、男性用の「細身のスーツ」の流行に似ている。正しく着こなせばフィットする。だが、扱いを誤れば全体的な着心地は悪くなる。
本稿では、WANを更新するに当たり正しい情報に基づいて判断できるように、この新しいテクノロジーの最適な使用方法を紹介する。
企業がSD-WANに手を出すことに決めるのであれば、ITリーダーはSD-WANを適切に使用するための調整方法を理解しておくことが重要になる。残念ながら、SD-WANの適切な導入には、多くの企業が大きな誤りを犯している。
具体的には、次のように想定するITリーダーやスタッフが多い。
では、現実はどうだろう。
悲しいことに、どれもこれも幻想にすぎない。この一連の誤った想定は、SD-WANを選ぶとハイブリッドWANインフラから解放されるという根本的な誤解から生まれている。
この想定は現実的ではない。ITチームがビジネスクリティカルなアプリケーションのパフォーマンスを保証する役割を担っているならば、この想定は間違いだ。ベストエフォート型のブロードバンドサービスを経由するSD-WANだけを利用して、パフォーマンスを保証できると期待するのは妥当ではない。
SD-WANには確かに、接続数が速度に影響するブロードバンド接続の使用時に速度や稼働時間を向上させるテクニックとテクノロジーを幾つか提供する。だが、状況が改善されるとしてもある程度までだ。改善が限界に達すると、サービスの機能停止や機能低下によって非常に時間がかかる可能性があり、ビジネスに悪影響が残る。ブロードバンドプロバイダーの平均修復時間の保証は必ずしも当てにならない。このようなものに投資する余裕はあるのだろうか。
もちろん、SD-WANを正しく扱えるなら、企業にとって素晴らしい選択肢になる。では、正しく扱うにはどうすればよいだろう。
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