2019年05月07日 08時00分 公開
特集/連載

SD-WAN導入が意味するものとはComputer Weekly製品ガイド

ソフトウェアに制御されるネットワークが主流になる過程において、われわれはどの辺りにいるのか。

[Christian Annesley,Computer Weekly]

 新技術が登場すると、企業が即座に採用することがある。それは間違いなく様相を一変させるからだ。デスクトップPCや電子メール、ワープロがそうだったように。同時に、そうした大きな変革が例外にすぎないことも歴史は物語っている。

 ビジネスにはさまざまな要素があり、人材、プロセス、技術、データ分析など、何千ものパーツについて考慮しなければならない。われわれが目の当たりにしている変化のほとんどは、累積的な展開をたどる。特に、メリットが簡単には突き詰められない技術に当てはまる。

 広域ネットワーク(WAN)は、ソフトウェア定義WAN(SD-WAN)によるソフトウェア定義型へのシフトが起こりつつある。だが一部で予想されたほどには浸透していない。

 ここまで来る過程にはどんな背景があったのか。SD-WANがそれほどコスト削減にならないとすれば、SD-WANが他のメリットをもたらす点をネットワーク管理者はまだ見落としているのか。

WANに何が起きているのか

 まず少しおさらいしてみよう。ソフトウェア定義ネットワークは未来の姿だ。向こう10年余りのうちにSDN、特に複数キャリアのインフラを使うSD-WANは一般的になり、アジャイル性と機能性という利点が組み合わさって、ネットワークを流れる全てに恩恵をもたらす。

 だが現状はどうなのか。SD-WANに投資するメリットは、耐久性や柔軟性の面ではあまりはっきりと言い切れないこともあり、多くのITバイヤーにとって合理的な説明が難しい。

 その一因は、企業が考慮すべき数多くの可変性があり、その可変性のためにSD-WANで何が実現できるかという根本的な前提が虚偽になりかねないことにある。ほとんどは異論を唱えることが可能だが、そうした中の一つに「SD-WANは現在のネットワークを侵害する」という論議がある。

SD-WANのメリット

日々の運営経費削減

 インターネット接続の方がMPLS(Multi-Protocol Label Switching)よりも安いので、SD-WANは経費削減になるという理屈がある。これは何もかも真実というわけではない。

 欧州、特に英国では、インターネット接続料金ははるかにMPLSに近い。多くのカスタマーネットワークは、MPLSの方がインターネット接続よりも安い。セキュリティ対策やファイアウォールのコストが加われば、インターネットの魅力は薄れるかもしれない。

帯域幅や回路の削減につながる




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