サイトパフォーマンスに課題を抱えていた企業がVirtualWisdomを導入。遅延の発生箇所を特定することが可能になり、解決に要する時間が減少した。
金融サービス企業CURO Financial Technologies(以下、CURO)は、Virtual Instrumentsのインフラ監視製品を導入してストレージのパフォーマンスやネットワークのトラブルシューティングに担当者が費やす時間を最大30%削減した。
Virtual Instrumentsの「VirtualWisdom」により、CUROのITチームはストレージ、ネットワーク、仮想マシン(VM)の問題を特定できるようになった。つまり、どのサプライヤーの製品にパフォーマンスの問題が生じているかを知ることができ、サプライヤーの言い逃れに反論できることを意味する。
同社のシステムは、顧客との1回のやりとりごとに50件のトランザクション処理が発生すると話すのは、同社の企業システムディレクターを務めるミッチ・ロバーソン氏だ。
何らかの遅延が生じると、それが積み重なって悪化し、指数関数的に増加する可能性がある。ロバーソン氏のチームが詳しい洞察を得たいと考える重要な問題だった。「当社は何が起きているのかを明確にすることを望んでいた」と同氏は付け加える。
CUROはVirtualWisdomを導入した。
「データセンター間には遅延の問題がなかったことも確認できた。全てのことが1~3ミリ秒以内で完了していた」(ロバーソン氏)
問題の原因は何だったのだろうか。
「その多くはVMware製品のチューニングにあった。ネットワークのチューニング、例えばバッファーの調整の必要性やメモリの問題だった」と同氏は話す。
ロバーソン氏によれば、同氏が率いるチームはCPUとメモリの使用量を関連付けることで双方が最もビジー状態になる時間帯を突き止められるようになったという。また、問題の根本原因を探ることも可能になった。
Citrix Systems製品環境で、CPU使用率に30%のスパイクが発生することを診断しようとする場合、チームはこれまでスパイクが始まった時点と問題の内容を推測できるだけだった。それがVirtualWisdomを使用することで、Microsoftの修正プログラムを適用した後にその問題が起きていることを突き止めることができた。
他にもストレージについて、CUROのITチームはプロビジョニングが過剰または不十分なポートがあるなど、I/Oとファブリックに問題が発生しているSANに気付くことができた。「トラブルシューティングについて状況が大きく変わった」とロバーソン氏は話す。
「VMwareが『問題はストレージにある』と指摘しても、当社は反証を示すことができるだろう。これまでは非常に受け身だったが、その姿勢は前向きに変わっている。当社はかつてないほど問題の予測が可能になっている」(ロバーソン氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
業務効率を高めて生産性を向上させるために、多くの企業がITシステムの導入を進めている。しかし、自社の業務に合わないITシステムを導入してしまっては、逆に生産性が低下する可能性も高い。この問題をどう解決すればよいのだろうか。
システム運用の効率化を目的にクラウドシフトを進める中で、高いレベルの可用性と性能を確保することが求められたオーケー。そこで採用されたのが、あるオブザーバビリティプラットフォームだ。その仕組みや実力を、詳しく解説する。
IT人材を非効率なシステム運用業務から解放し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みにシフトするには、SoR領域の業務を自動化する必要がある。事例が示す成功のカギとは?
システム運用の自動化に取り組む企業が増えているが、ほとんどが個人管理の域であり、局所的な自動化にとどまっているという。本資料では、関係者間の情報伝達を含む広範囲な自動化を実現する上で有効なソリューションについて解説する。
業務ごとに最適なシステムを導入したいが、連携の難しさが課題となっていた目黒区。しかし、ある共通基盤を活用することで、オールインワンの限界を打ち破り、柔軟なIT環境を構築することができた。その成功事例を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...