英国の慈善団体Tearfundは、ハイパーコンバージドインフラ「HyperGrid」を導入して約100万ポンドのコスト削減を達成した。同団体はそれまでのサーバやSAN、ネットワーク機器を入れ替えた結果として、機器、人材、電力、設置場所にかかるコストが削減された。
Tearfundは、英国内に500人、世界各国に1000人のスタッフを擁する。データセンターは2カ所あり、1カ所は主要運用インフラとしてロンドン近郊に、もう1カ所は災害復旧用セカンダリーデータセンターとして南ウェールズに設置している。
主なアプリケーションは、特注のCRMと財務ソフトウェアで、これらは「Hyper-V」上の86台の仮想マシンで実行されている。物理サーバはActive Directory、バックアップ、PBX用に保持している。
Tearfundは以前、ストレージとして約70TBの「HP LeftHand SAN」を備えたHPEのブレードサーバを導入していた。だが「製品サポートの終了も近く、パフォーマンスに問題が生じていた」と、Tearfundで主任インフラエンジニアを務めるスチュアート・ホール氏は話す。
「速度もストレージ容量も不十分だった。当団体は意思決定を支援するため、OLAP処理を利用するバランススコアカードアプローチを必要としている。このOLAP処理には12時間かかっていた」(ホール氏)
「つまり、レポートの生成が遅過ぎる」と同氏は話す。
同氏がハイパーコンバージドインフラという考え方に出会ったのは展示会でのことだった。そこで製品を検討してみたが、候補として残ったのはNutanixとHyperGridの2つだけだった。それはコスト上の理由でHyper-Vを残したいというTearfundの希望があったためだ。
Hyper-Vを既に導入していたことに加え、慈善団体としてのステータスやコスト削減の観点から、VMwareを除外したとホール氏は語る。
「VMwareを導入できないのは明らかだ
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