Intel、Oracle、IBM、そしてIMECが研究・開発しているシリコンフォトニクス。これを光リンクに利用することで、広帯域のデータリンクを低コストかつ高品質に提供できるという。
ベルギーを拠点とする研究所であるIMECは、クラウドデータセンターによって拡大する帯域幅をサポートするために、高速光リンクに「シリコンフォトニクス」を使用するプラットフォームを開発している。
IMECによると、最先端のクラウドデータセンターが使用している光リンクとトランシーバーの処理能力は100Gbpsだという。この処理能力は、2019年には400Gbps、2022年には1.6Tbpsまで拡大すると予想される。
このように帯域幅の需要が拡大すると、光リンクテクノロジーを見直す必要がある。新たな光リンクは最低500メートルの範囲をサポートするだけでなく、低コストかつ高品質で提供することが求められる。
近年、データリンク用光コンポーネントの製造に、シリコンフォトニクスを使用することに関心が高まっている。
「このテクノロジーの大きなメリットは、マイクロチップの製造にも使われる高度な機器を使って光コンポーネントを製造できる点にある」とIMECは述べている。
「そのため、シリコンフォトニクス製コンポーネントは比較的安価になる。さらに素晴らしいことに、エネルギーの消費量を低く抑え、高出力を保証しながら集積度を高めることができる」(IMEC)
451 Researchによると、このテクノロジーはデータセンターの膨大なコストにも明らかな影響をもたらし、新たな「ラックスケール」のシステムとアプリケーションアーキテクチャを可能にする。
シリコンフォトニクスを光データリンクに使用する研究をしているのはIMECだけではない。
続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分散環境におけるアプリケーションのパフォーマンスを高めることは多くの企業で課題となっているが、従来のSD-WANによるアプリケーションの識別/回線振り分けは、運用負荷の高さが課題だった。これを解決する、次世代のアプローチとは?
多店舗/多拠点企業のネットワーク担当者216人を対象とした調査により、「SaaSへのアクセスなどネットワーク利用に不便なことや制限が多い」などの課題が浮き彫りになった。これらの課題を解消し、再構築を成功に導く方法を探る。
複数の店舗や拠点を擁する企業にとって、電子決済の通信エラー、本部と拠点の間でのWeb会議品質の低下といったネットワーク課題は、事業運営に深刻な問題をもたらしかねない。よくある8つの問題と、その解決策を探る。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
顧客や従業員のエクスペリエンスを向上させるとともに、インベーションを促進するには「アジリティ」の強化が鍵となる。しかし昨今、組織のネットワークは複雑化が著しく、アジリティの確保すら難しい。そこで求められるのが「簡素化」だ。
もし“キーマン”がいなくなったら? 属人化しないデータセンター運用の作り方 (2025/3/18)
多拠点ネットワークの苦悩「セキュリティ、運用負荷、コスト」をどう解消? (2025/2/20)
LANケーブルではもう限界 構内ネットワークに「光ネットワーク」という選択肢 (2025/1/14)
DX時代のIoTに起きている課題 スマホとエッジデバイスの新たな役割とは (2025/1/7)
脱VPNなんて一気には無理──忙しすぎる情シスの“起死回生の策”は? (2024/12/25)
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。