Googleが提供しているビッグデータ分析サービスは多彩だ。中には「Google検索」「Googleアナリティクス」などの裏側で稼働するシステムを基にしたサービスもある。5つの主要サービスをピックアップして説明する。
Googleは検索エンジン「Google検索」でのノウハウを生かし、クラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)の中でビッグデータ分析サービスを提供している。
前後編にわたって、Googleの主要なビッグデータ分析サービス10個を紹介する本連載。10個中5個のサービスを紹介した前編「『BigQuery』だけではない GCPのビッグデータ分析サービスの違いは?」に引き続き、残り5個のサービスについて、具体的な機能と特徴を説明する。
「Cloud Composer」はクラウドとオンプレミス環境にまたがるワークフローの作成、管理、監視を可能にするオーケストレーションサービスだ。オープンソースのワークフロー作成・管理ソフトウェア「Apache Airflow」を基に構築されている。このサービスは、Googleの他のビッグデータ分析サービスや、サードパーティー製ツールとの連携も可能だ。
メタデータ管理サービスの「Data Catalog」は、GCP環境にあるメタデータを取り込み、検索と管理、保護ができるデータカタログを構築する。管理対象となるメタデータは、データの場所や構造といった、データへのアクセスに必要な情報を記載した「テクニカルメタデータ」と、データの意味を理解するのに必要な情報を記載した「ビジネスメタデータ」だ。
Data Catalogはアクセス制御機能を備える。Googleの機密データ保護サービス「Cloud Data Loss Prevention」(Cloud DLP)と合わせて利用することで、機密データを管理できる。
「Cloud Data Transfer」は、オンプレミス、クラウドを問わず、大小さまざまな規模のデータをオブジェクトストレージサービスの「Google Cloud Storage」やデータウェアハウスサービスの「BigQuery」、分散処理サービス「Cloud Dataproc」に移行する。選択可能なデータ転送手段は、以下の4つだ。
転送時間は、データ量、ネットワーク接続、データの移動方法によって異なる。
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