新しい遠隔診療の可能性【前編】

病院が実現した「仮想回診」の仕組みとは? 病室カメラとビデオ会議で構築

米国の医療機関Nemours Children's Health SystemはCOVID-19対策として、遠隔で患者を回診する「仮想回診」システムを構築した。このシステムはどのような製品から成り、どのように運用されているのか。

 以前、非営利団体Nemours Foundationが運営する医療機関Nemours Children's Health System(以下、Nemours)の系列病院のロビーには、日常業務として担当患者を診察して回る多くの医師と看護師の姿であふれていた。しかし今は閑散としている。今でも回診は続いていることは確かだ。ただし、それは新しい仮想的な方法に基づく。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機が広がり始めた時、Nemoursは米国フロリダ州とデラウェア州にある2つの主要病院で、既存技術を活用した「仮想回診」のプロジェクトを立ち上げた。仮想回診を実現するツールの中には、ビデオ会議ベンダーVidyoの同名製品があった。Nemoursは病院と専門医と家族をつなぐために使用している遠隔医療システムの一部としてVidyoを活用している。

写真1 Nemoursの2つの主要病院で働く医療従事者が患者の仮想回診をする様子《クリックで拡大》

仮想回診を実現するために転用した既存技術

 Nemoursは病室に設置したビデオカメラと電話のシステムを活用して、医療従事者が小児患者と対話できるようにしている。仮想回診プロジェクトは、COVID-19のパンデミック(世界的大流行)のさなかに医療従事者と患者の接触機会を減らし、個人用保護具の使用を節約する目的で立ち上げられた。

印刷する
SNSでシェア

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

Makenzie Holland
Makenzie Holland

「CIO Dive」シニアニュースライター。2015年に米国インディアナ州立大学ブルーミントン校でジャーナリズムの学士号を取得。連邦政府の技術政策担当記者、『Wilmington StarNews』記者、『Wabash Plain Dealer』記者(犯罪・教育担当)を経て現職。

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー