クラウドサービスのアカウント乗っ取りを防ぐ【中編】
クラウドサービスの「アカウント乗っ取り」はこうして起こる
クラウドサービスのアカウント乗っ取りは、なぜ発生するのだろうか。パスワードなどの認証情報の流出につながる具体的な行為を紹介する。
クラウドサービスの運用、管理、保守に欠かせない管理者アカウントが乗っ取られれば、重大なセキュリティ問題になる。攻撃者は主にクラウドサービスのサブスクリプション管理用アカウントを狙う。場合によっては非管理者向けアカウントなど他のアカウントを悪用して、ユーザー企業が意図しなかった混乱を引き起こすこともある。
アカウント乗っ取りの要因
想定されるクラウドサービスのアカウント乗っ取りの要因は以下の通りだ。
- パスワードの盗難や流出
- エンドユーザーがパスワード保護を怠ったり、脆弱(ぜいじゃく)なパスワードを利用したりすることによる。
- パスワードの使い回し
- クラウドサービスと関係ないアプリケーションやサービスから、パスワードが漏えいする可能性がある。
- ずさんなパスワード管理
- アプリケーションのソースコードがパスワードを含んでいたり、ファイルストレージにパスワードが保存されていたりすることがある。
- パスワードを盗むための攻撃による被害
- フィッシングやマルウェアによる攻撃、ブルートフォース(総当たり)攻撃、クレデンシャルスタッフィング(botによるパスワードリスト攻撃)などがある。
管理者アカウントは攻撃者の視点から見ると狙う価値が高い。Webページのリンクやボタンを偽装してエンドユーザーに意図しない操作をさせる「クリックジャッキング」を仕掛ける攻撃者は、IDやパスワードなどの認証情報を入手しなくてもクラウドサービスの認証を突破できる可能性がある。
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