パッチ適用を巡る諸問題【前編】

「迅速なパッチ適用」を妨げる事業部門

各種ソフトウェアのパッチを適用することはセキュリティリスクを低減させるが、システムが稼働しなくなるというリスクを内包している。技術的な課題を解決したIT部門は、さらに事業部門との問題も解決しなければならない。

 毎月第2火曜日は「Patch Tuesday(パッチ火曜日)」として、Microsoftなどの多くの企業がパッチをリリースする。ただしパッチをテストせずに運用環境にインストールすると、特に特注のソフトウェアを使っている場合は互換性の問題が生じる恐れがある。運用システムへのパッチの適用は難しい。パッチの適用は技術的な事柄だが、業務上の考慮事項でもある。

 パッチを正しく適用するプロセスは迅速にはいかない。セキュリティと安定性を確保するため、パッチの提供元を確認し、パッチのリリースノートを読んで、パッチの重要性を判断し、リスクを評価してからパッチを徹底的にテストする必要がある。それからシステムのスナップショットを取って、パッチをアップロードする。

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