システムを停止させることなくパッチを適用するホットパッチ機能は、基幹システムにおいて長らく待ち望まれていた。これをまず実現したのはSUSEだった。
Linuxは本物のOSにどこまで近づけるのか。これについては長らく議論が続いている。LinuxはプロプライエタリUNIXのバリアントであり、20年もの間、非メインフレームのスケーラビリティと信頼性の限界を定義してきた。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 1月25日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
しかし時代は変わりつつある。ホットパッチのようなReliability、Availability、Serviceability(RAS:信頼性、可用性、保守性)機能に関して、UNIXはいつLinuxに追い付くか、今なら新しい展望が見えるかもしれない。
ホットパッチとは、システムの稼働中にOSカーネルに更新ファイルを適用する機能だ。長い間待ち望まれていたにもかかわらず、なかなか実現されなかった。
この機能への要望が多かった理由は、(パッチ適用のために)膨大な量の重要な処理を実行しているOSインスタンスを停止させると、下手をすれば(事業の運営に)壊滅的な影響を及ぼしかねず、控え目に言ってもシステム運用面では全くの悪夢でしかないことを開発チームも実務部門も認識しているからだ。従ってその難易度の高さから、実現困難な機能とされていた。
この機能を実装しようという試みは過去にも何度かなされた。あと一息という状況になったこともあった。しかし例外があまりにも多く、実働環境での利用は現実的ではなかった。
ホットパッチできるLinuxは、数年前に初期バージョンが登場した。Kspliceという企業が開発したバージョンが最も有名だ。この会社は数年前にOracleに買収された。
本格的な変化が見られたのは、2016年に入ってすぐのころだった。SUSEがホットパッチ機能「kGraft」を実装したと発表した。この機能は以前から限定的に提供されていたが、あらゆる実働環境のワークロードに適用可能になった。
これは大胆な主張だ。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 1月11日号 家庭内のIoTデバイスを守れ!
Computer Weekly日本語版 12月21日号 知らないと損をするライセンス監査の罠
Computer Weekly日本語版 12月7日号 そのスマートウォッチ、役に立ってる?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...