システムを停止させることなくパッチを適用するホットパッチ機能は、基幹システムにおいて長らく待ち望まれていた。これをまず実現したのはSUSEだった。
Linuxは本物のOSにどこまで近づけるのか。これについては長らく議論が続いている。LinuxはプロプライエタリUNIXのバリアントであり、20年もの間、非メインフレームのスケーラビリティと信頼性の限界を定義してきた。
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しかし時代は変わりつつある。ホットパッチのようなReliability、Availability、Serviceability(RAS:信頼性、可用性、保守性)機能に関して、UNIXはいつLinuxに追い付くか、今なら新しい展望が見えるかもしれない。
ホットパッチとは、システムの稼働中にOSカーネルに更新ファイルを適用する機能だ。長い間待ち望まれていたにもかかわらず、なかなか実現されなかった。
この機能への要望が多かった理由は、(パッチ適用のために)膨大な量の重要な処理を実行しているOSインスタンスを停止させると、下手をすれば(事業の運営に)壊滅的な影響を及ぼしかねず、控え目に言ってもシステム運用面では全くの悪夢でしかないことを開発チームも実務部門も認識しているからだ。従ってその難易度の高さから、実現困難な機能とされていた。
この機能を実装しようという試みは過去にも何度かなされた。あと一息という状況になったこともあった。しかし例外があまりにも多く、実働環境での利用は現実的ではなかった。
ホットパッチできるLinuxは、数年前に初期バージョンが登場した。Kspliceという企業が開発したバージョンが最も有名だ。この会社は数年前にOracleに買収された。
本格的な変化が見られたのは、2016年に入ってすぐのころだった。SUSEがホットパッチ機能「kGraft」を実装したと発表した。この機能は以前から限定的に提供されていたが、あらゆる実働環境のワークロードに適用可能になった。
これは大胆な主張だ。
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