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ランサムウェアの新種「DearCry」が「Exchange Server」を脅かす 被害状況は?
2021年3月に新種のランサムウェア「DearCry」による被害が確認された。被害の報告は米国やオーストラリアなど広範囲にわたっている。感染が確認された直後の動きを追った。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)といえば「WannaCry」が広く知られている。これに類似した「DearCry」と呼ばれるランサムウェアが登場した。
新種のランサムウェアである「Ransom:Win32/DoejoCrypt.A」、通称DearCryは、Microsoftのオンプレミス版メールサーバ「Exchange Server」の複数の「ゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性」(注)を介して感染が広がった。中国のハッカー集団を含め、さまざまな攻撃者がDearCryによる攻撃を実行したとみられる。
※注:ゼロデイ脆弱性は、ベンダーからセキュリティ更新プログラムが提供される前の脆弱性。
欧州でも感染報告、広がる脅威
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無料のランサムウェア識別ツール「ID Ransomware」の開発者であるマイケル・ギレスピー氏は、2021年3月11日(現地時間)にTwitterでDearCryの存在を報告した。同氏によれば3月9日から3月11日の間に、「DEARCRY!」という文字列が埋め込まれた複数のファイルが、米国、カナダ、オーストラリアの異なる6つのIPアドレスからID Ransomwareにアップロードされた。ID Ransomwareの運営組織であるMalwareHunterTeamは、オーストリアとデンマークからもDearCryの感染報告があったことをTwitterで明らかにしている。
マルウェア関連の情報や対策ツールを提供するBleepingComputerは、2021年3月11日(現地時間)にDearCryに関する報告書を公開した。これによると、攻撃者はExchange Serverの通称「ProxyLogon」という脆弱性を利用してDearCryを侵入させた。ProxyLogonは、リモートでコード実行が可能になる脆弱性だ。Microsoftも同日、DearCryについてTwitterで次のようにコメントした。「パッチ(セキュリティ更新プログラム)が適用されていないオンプレミスのExchange Serverが侵害された後、新しいランサムウェアを検出し、ブロックしている。Ransom:Win32/DoejoCrypt.AまたはDearCryとして知られるこの脅威から保護する対策を講じる」
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