攻撃の成否を分ける2つの要素も紹介
ランサムウェア攻撃者はなぜ「オンラインストレージ」を狙う? 理由と対策は
ランサムウェア攻撃は進化を遂げ、オンラインストレージを標的にするようになった。そうしたランサムウェア攻撃が成功すれば、大きな被害をもたらしかねない。何に注意すれば被害を防ぐことができるのか。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)の脅威はあらゆる規模の企業に付きまとってきた。ファイル同期サービスなどのオンラインストレージの導入が進む中、企業はオンラインストレージがランサムウェア攻撃を受ける可能性を視野に入れなければならない。
ランサムウェア攻撃者がオンラインストレージを狙う“あの理由”
オンラインストレージにはさまざまな種類があり、それらを提供するベンダーもさまざまだ。異なる種類のオンラインストレージを複数提供しているベンダーもある。一部のベンダーはランサムウェアに対抗するためのセキュリティ対策を提供しているが、全てのベンダーにまたがる標準は存在しない。
初期のランサムウェアはあまり洗練されていなかった。エンドユーザーがランサムウェア攻撃を受けた場合、被害が及ぶ範囲はエンドユーザーのPCのローカルストレージに保存されているデータに限られることがほとんどだった。
時がたつにつれ、攻撃者は貴重なデータが個人PCのローカルストレージや企業内のサーバだけでなく、オンラインストレージにも保存されていることに気付き始めた。そこで攻撃者は、オンラインストレージを狙うようにランサムウェアを進化させた。
ランサムウェア攻撃の成否を分ける要素
オンラインストレージに対するランサムウェア攻撃の成否を分ける要素は、主に2つある。
1つ目の要素は、ランサムウェアの能力だ。全てのオンラインストレージが同じ仕組みや構造を持つわけではない。同様に、全てのランサムウェアが同じ仕組みや構造を持つとは限らない。オンラインストレージに対する攻撃が成功するかどうかは、ランサムウェアの種類によって異なる。
2つ目の要素は、IT部門がエンドユーザーに付与した権限だ。一般的にランサムウェアは、エンドユーザーが閲覧、利用するデータやアプリケーションなどを通じて攻撃に及ぶ。もしエンドユーザーのコンピュータがオンラインストレージをネットワークドライブとして利用していれば、理論的にはそのエンドユーザーがアクセスできるオンラインストレージ内のデータを、ランサムウェア攻撃によって暗号化できる。言い換えれば、データがローカルストレージにあるかオンラインストレージにあるかをランサムウェアは区別しない。
オンラインストレージへのランサムウェア攻撃を防ぐために企業ができる対策は、エンドユーザーの権限を制限することだ。エンドユーザーに付与するアクセス権限は、各自が仕事をこなすために必要な機能やサービスのアクセス権限に限定する必要がある。エンドポイントにマルウェア対策製品を導入し、オンラインストレージベンダーが提供するマルウェア対策機能を活用するとよい。
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