「Windows 365」先取りチェック【後編】
「Windows 365」の2021年登場は“必然”? 専門家が「タイムリー」と評する訳
Microsoftはなぜ今、新たなDaaS「Windows 365」を提供するのか。その背景には、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴う“ある変化”があると専門家はみる。
Microsoftは、IT担当者が少なく仮想化製品の導入経験がほとんどない企業向けに、新しい「DaaS」(Desktop as a Service)の「Windows 365」を設計した。Windows 365は「複雑なシステム構築や運用の負荷なしに、『VDI』(仮想デスクトップインフラ)と同様のスケーラビリティとセキュリティを確保できる」と、調査会社Forrester Researchのアナリスト、アンドリュー・ヒューイット氏は説明する。
Windows 365はデバイス管理ツールの「Microsoft Endpoint Manager」を組み込んでいる。物理デバイスのセキュリティ保護と管理にMicrosoft Endpoint Managerを使用している企業は、Windows 365でも同様の管理ができる。
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Windows 365の登場が「タイムリー」な“あの理由”
Microsoftは、Windows 365をハイブリッドワーク(テレワークとオフィスワークの組み合わせ)用のツールとして位置付けている。「場所やデバイスに関係なく、エンドユーザーに『Windows』へのアクセス手段を提供する」と同社は述べる。Windows 365はエンドユーザーのアプリケーションやデータ、設定を保持している。エンドユーザーはデバイスを切り替えて、中断したところから作業を再開できる。
調査会社Constellation Researchのアナリスト、ディオン・ヒンチクリフ氏は、企業が仮想デスクトップ製品/サービスを評価する際に「Microsoftのサービスを真剣に検討するだろう」と語る。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が続く中、企業はテレワークやハイブリッドワークの継続に必要な手段を「まだ試行錯誤中だ」とヒンチクリフ氏は指摘。こうした中、MicrosoftがWindows 365を市場投入するのは「タイムリーだ」と語る。
業界観測筋は、Microsoftが「『Windows 365』という名称の、サブスクリプション形式のWindowsを提供する」と長い間予想してきた。2020年、Microsoftが「Cloud PC」(クラウドPC)という名称のDaaSのプロジェクトマネジャーを募集する求人広告を出した時点で、提供が実現に近づいていたとみられる。
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