「統合運用管理」の基本と進化【第1回】

「統合運用管理」とは何か 単純な「運用管理」と何が違うのか?

システム運用が複雑になる中で、企業のシステム運用部門は人員不足やコスト抑制といった問題を抱えている。その課題に焦点を当てるのが統合運用管理ソフトウェアだ。統合運用管理の役割とは。

 社内に多様なシステムがある企業のシステム運用部門を悩ませる問題が、運用管理の複雑化や負荷増大だ。システムの安定稼働を維持するための監視やトラブル対応、ジョブ(コンピュータによる業務の処理)実行といった基本的なタスクを滞りなく回す必要がある中で、オンプレミスシステムに加えてクラウドサービスの利用が広がっている。これが運用管理を複雑にして負荷を増大させ、場合によっては従来通りの運用管理タスクの継続を難しくする。一方で企業は運用管理のコスト増大や人員不足といった課題への対策を打たなくてはならない。

 こうした状況への対策を提示する製品の一つが「統合運用管理ソフトウェア」だ。古くからある製品としては日立製作所の「JP1」や富士通の「Systemwalker」、NECの「WebSAM」などがある。OSS(オープンソースソフトウェア)としてはNTTデータ先端技術が開発する「Hinemos」も比較的広く知られている。定義の仕方によってはさまざまな製品が統合運用管理ソフトウェアに分類される。

 時代によって背景に違いはあるが、統合運用管理ソフトウェアは、常に企業のシステム運用部門が抱える各種の課題を前提にして機能を拡充させてきた。昨今の統合運用管理ソフトウェアはオンプレミスインフラとクラウドインフラにあるシステムの一元的な運用管理を基本的な機能として備える。AI(人工知能)技術を運用管理に取り入れる「AIOps」による効率化に踏み込んでいる製品もある。

そもそも「統合運用管理」とは何か 単なる運用管理との違いは

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「統合運用管理」の基本と進化

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