「ハイブリッドクラウド」はなぜ必要か? DXとクラウド移行の観点で考える「ハイブリッドクラウド」の8大用途【前編】

企業がハイブリッドクラウドのメリットを引き出すには、どのような用途で構築するのかを明確にしておく必要がある。ハイブリッドクラウドの主な用途と、構築前に確認しなければならないことを説明する。

2020年06月19日 05時00分 公開
[George LawtonTechTarget]

 オンプレミスとクラウドサービスのITインフラを組み合わせる「ハイブリッドクラウド」の構築を検討する企業は、構築前に入念な評価をしなければならない。各企業の事情はさまざまで、持っているスキルやITインフラの導入目的も違う。IT部門にハイブリッドクラウドを扱えるだけのスキルがあるとしても、ITインフラを利用する他の部門のスタッフは、ITインフラの運用方法やセキュリティを維持する方法、ツールの使い方について、複数のITインフラでそれぞれ別の方法を習得するのは難しい可能性がある。

 企業はハイブリッドクラウドを構築する場合、慎重に構築作業を進め、異なるITインフラをいかにして効率的に運用するかといった課題に対処する必要がある。慎重に作業を進めたとしても、ハイブリッドクラウドが企業に良い影響をもたらすとは限らない。

 ハイブリッドクラウドで生じる一般的な課題を緩和する方法の一つは、自社がハイブリッドクラウドを必要とするそもそもの理由を明確にすることだ。前中後編にわたってハイブリッドクラウドの主要な8つの用途を取り上げ、それぞれの用途におけるハイブリッドクラウドのメリットと課題を確認する。自社がハイブリッドクラウドから期待するメリットを得られるかどうかを判断してほしい。

用途1.デジタルトランスフォーメーション(DX)

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