「セキュリティ文化」のすすめ 【前編】
「退屈な研修」はもう古い 社員のセキュリティ意識を“楽しく”高める方法とは?
企業は「セキュリティ文化」を築き、全従業員の高いセキュリティ意識を武器にサイバー攻撃に立ち向かうべきだ。攻撃が巧妙化する中で企業はどう変わればいいのか、具体的なアドバイスをまとめた。
セキュリティ意識の向上を目指した研修はどの企業においてもあまり人気がない。なぜなら、セキュリティの重要性についてIT担当者が延々と説明するのを聞くほど退屈なことはないからだ。
セキュリティ文化とは? 成功している企業の「4つの共通点」は?
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とはいえセキュリティを軽視した結果、痛い目に遭うと企業は大きなダメージを受ける。セキュリティ体制がしっかりしておらず、従業員教育が行き届いていない企業はサイバー攻撃を招くと言っても過言ではない。実際、よくある攻撃の発端は従業員が十分に警戒心を持つことなく、疑わしいリンクや添付ファイルを開いてしまうことだ。
逆に言えば、従業員のセキュリティ意識を向上させれば、システムを攻撃から守ることにつながる。健全な企業文化が従業員の生産性や成長、働きがいを高めるのと同様に、セキュリティ文化は企業全体のセキュリティ体制を向上させる。それに当たり重要なのは、IT担当者と各事業部の従業員が手を組み、セキュリティ事故を招く可能性のある悪意ある活動にいち早く気付くことだ。
セキュリティ文化とは、組織に浸透した「信念」や「価値観」の集合体だ。全従業員がセキュリティを常に意識して仕事をする――。つまり、セキュリティに関してはIT担当者だけではなく全従業員が責任を持たなくてはならない、という考え方だ。セキュリティ文化が根付いている企業は、下記の4点を大切にしている。
- 事業目標とセキュリティ対策を「セット」で捉える
- セキュリティを負担や義務ではなく、重要なことであるとポジティブに考える
- トップダウンでセキュリティのベストプラクティス(最適な実行方法)を定める
- セキュリティの問題が発生したときに、関係者を非難せず、解決に向けて冷静に考えることを促す
言うまでもなく、セキュリティ文化は短時間で築けるものではない。深く組織全体に根付かせる必要があるので、しっかりした管理体制の下、全従業員の長期にわたる努力が欠かせない。
中編は、セキュリティ文化を築くためのポイントを紹介する。
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