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金融機関狙うトロイの木馬「Gozi」の作成者が南米で逮捕 米国引き渡しに焦点
トロイの木馬型マルウェア「Gozi」の作成に関わったルーマニア人のミハイ・イオヌット・パウネス氏がコロンビアで逮捕された。Goziは世界で多数のコンピュータが感染したマルウェアだ。
コロンビア警察は、金融機関情報を狙ったトロイの木馬型マルウェア「Gozi」(「Ursnif」とも)の作成と配布に関わり、米国で起訴されていたルーマニア人のミハイ・イオヌット・パウネスク氏を逮捕した。2000年代半ばから2010年代初頭にかけ、Goziによる攻撃で5000万ドル(約55億円)以上を盗み取ったとみられる。
Goziをサイバー犯罪者に販売、世界で100万台以上が感染
2021年6月29日(現地時間)のコロンビア政府の発表によると、パウネスク氏はコロンビアの首都ボゴタの国際空港で逮捕された。同氏は振り込め詐欺や銀行詐欺、Goziを使ったコンピュータ侵入などの犯罪に関わり、2012年に米国で起訴された人物だ。
コロンビア政府はパウネスク氏について「Goziの作成者の一人で、主要な配布者だ」と説明している。Goziは、サイバー犯罪者に有料で提供して収益を得る「サービスとしてのサイバー犯罪」のビジネスモデルで知られている。2000年代半ば以降、欧州と米国を中心に100万台以上のコンピュータがGoziに感染した。Goziは原型から進化したものも含め、2021年現在も攻撃に使用されている。
パウネスク氏はGoziをサイバー犯罪者に販売し、サイバー犯罪者はGoziを使って企業などの組織に対しDDoS(Distributed Denial of Service attack)攻撃(複数のコンピュータから特定のサーバに負荷をかけることでシステム停止を狙う攻撃)を実行したり、迷惑メールを送信したりした。
コロンビア警察は今回の逮捕後、在コロンビア米国大使館に「要求があれば、法律にのっとった形でパウネスク氏の身柄を引き渡しできる」と通知した。Goziの作成者は同氏以外にも過去に逮捕され、米国で裁判を受けて数百万ドル程度の賠償金の支払いや数十カ月程度の実刑を言い渡されている。
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