米国で進む「同一労働同一賃金」【前編】

「賃金データの報告」義務化で新たに生じた「HR Tech」のニーズとは

「同一労働同一賃金」は米国企業にとって、人材を集める手段として考えられていた。だが同一労働同一賃金の法制化が一部の州で進みつつあることで、この考えは変わる可能性がある。どのように変化するのか。

 米国企業にとって同一労働同一賃金は従来「企業が自主的に実施し、競争の優位性をもたらすもの」という扱いだったが、一部の州で同一労働同一賃金の法制化が進みつつある。同一労働同一賃金が重要だという認識の広がりと、それを確実に実施するための法的な後押しを受け、ある人事テクノロジー(HR Tech)ベンダーは自社ツールをアップグレードするに至った。

 複数の米国の州は、賃金差別を禁止する基本的な同一労働同一賃金法を制定している。それを一歩先へ進めようとしているのがカリフォルニア州とイリノイ州だ。この2州は従業員の賃金データの報告を求める法令を新しく定め、賃金や性別、人種、民族についてのデータを報告することを従業員数100人以上の企業に義務付けた。このデータには、管理者や営業、技術者など従業員の職業区分の開示も含まれる。

賃金データ義務化が促す「HR Tech」の変化とは

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Patrick Thibodeau
Patrick Thibodeau

人材管理とERP(統合業務)パッケージの分野を主に取材している。20年以上、企業IT分野の記者として活躍し、IT専門メディア「Computerworld」「InformationWeek」の他、雑誌『Federal Computer Week』(FCW)に記事を掲載。American Society of Business Publication Editors(ASBPE:米国ビジネス出版編集者協会)から全米ジャーナリズム賞を複数回受賞している。

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