人間の脳がヒント

低消費電力で回路を再構成可能な新メモリデバイスの可能性

シンガポール国立大学が脳をヒントにした分子メモリスタを発表した。この技術を応用したメモリデバイスは消費電力が少なく、瞬時に回路を再構成してさまざまな計算タスクをこなすという。

 シンガポール国立大学(NUS)の研究者チームが、斬新な分子メモリスタを開発した。さまざまな計算タスクに合わせて構成できるこの分子メモリスタは、次世代チップへの道を開く。

 電子機器の多くは、事前に定義した論理機能を実行するように配線されたスイッチベースの半導体論理回路に依存する。

 人間の脳の柔軟性と適応力にヒントを得た分子メモリスタは、印加電圧の変化によって再構成できる。こう語るのはこのアイデアを思い付いたスリートシュ・ゴスワミ氏(NUS物理学部研究員)だ。

 「神経が記憶を保存するように、情報を保持することも可能だ」

 この研究を率いるNUS物理学部准教授のアリアンド氏によると、分子メモリスタは低消費電力コンピューティングの重要な突破口であり、論理回路の設計方法を根本的に考え直すことになったという。

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