2020年06月22日 08時00分 公開
特集/連載

ReRAMはフラッシュメモリの後継の最有力候補となるか?フラッシュメモリより1000倍高速

NAND型フラッシュメモリより1000倍高速で消費電力は1000分の1というReRAM。このReRAMを開発しているイスラエルのスタートアップ企業の取り組みを紹介する。

[Yann Serra,Computer Weekly]
iStock.com/venuestock

 イスラエルのスタートアップ企業Weebit Nanoは、同社の技術がSSDの後継として最有力だと考えている。Weebit Nanoは酸化ケイ素ReRAM(Resistive RAM:抵抗変化型メモリ)の開発の真っただ中にあり、幾つかの製品化も進行中だ。同社によると、このメモリはNAND型フラッシュメモリより1000倍高速で、100倍耐久性があり、消費電力は1000分の1に抑えられるという。

 同社CEOのコビー・ハノック氏は、フランスの本誌姉妹誌LeMagITに「当社は製品を1ステージずつ開発するつもりだ」と語った。

 「まず当社の技術をオンボード装置の他社チップと統合する予定だ。その後、内蔵コンポーネント市場を目指し、独立したコンポーネントの販売を計画している」

 また同氏は次のように付け加えた。「参入リスクが最も低いのは内蔵コンポーネント市場だと考えたが、最終的にはデータセンター向けコンポーネントを目指している」

 同社が頼りにするのは中国からの大口発注だ。中国ではフラッシュストレージの需要が生産能力の4〜5倍あり、「中国市場は2023年までに820億ドル(約8兆8300億円)になると推定される」と同氏は話す。

 中国を拠点とするメモリメーカーXTX Technologyは2019年12月、XTX Technology製品とReRAM回路を統合する検証に成功した。XTX Technologyが2020年末までにこの統合コンポーネントの搭載を目指すのは産業用ロボットだ。こうしたロボットではデータをローカルで処理する必要があり、永続ストレージが必要になるためだ。

 目標は、工作機械のオンボードファームウェアに現在使われているNOR型フラッシュメモリの代わりにWeebit Nano製品が使われることだ。

ReRAMとは

 ReRAMは、充放電されるナノメタルのフィラメントを使って情報ビットを構成する。




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