「VRM」(ベンダー関係管理)が抱える課題と解決策【前編】

「とにかく安く」の調達目標と上司に挟まれても、ベンダーとの良い関係を築く方法

パンデミックがもたらした調達や購買の混乱は、ユーザー企業にベンダー関係管理(VRM)の重要性を知らしめた。「とにかく安く調達する」ことだけを重視するのではなく、ベンダーとの良い協力関係を築く方法を探る。

 「ベンダー関係管理」(VRM)はユーザー企業にとって重要な取り組みだ。VRMとは、ユーザー企業がIT製品の調達先ベンダーの状況を調査し、そのベンダーとの向き合い方を戦略的に改善する取り組みを指す。これをうまく進めるのは難しい。典型的な課題には、ユーザー企業の能力不足やベンダーとの連携不足がある。これに輪を掛けて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)とその余波が、ユーザー企業の調達や購買に混乱をもたらしている。

 本稿は、VRMを実行する際に起きる課題とその対処方法を紹介する。

対処策1.VRM戦略の立案

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