「データドリブン経営」の時代にIT部門が担う役割【第2回】
「統計学のプロ」でも「データ分析のプロ」になれない“なるほどの理由”
数学スキルがあればデータ分析は可能だ――。その考えには一理あるが、それでもスムーズなデータ活用には他の専門知識が不可欠だ。その理由と必要な知識を説明する。
企業がデータ活用を本格化させる場合、IT部門は一般的に、線形代数学、統計学、微積分、場合によっては推計幾何学などの数学スキルを高める必要がある。これらは「データサイエンティスト」が持つ主要なスキルだ。ただし数学スキルがあればデータ活用ができるといった単純な話ではない。
統計学だけでデータ活用はできない では何が足りないのか?
併せて読みたいお薦め記事
連載:「データドリブン経営」の時代にIT部門が担う役割
「データ分析」関連の注目トピック
機械学習(ML)をはじめとする人工知能(AI)技術が普及する中、データサイエンティスト以外の従業員でもデータ分析業務を進められる手段が充実し始めている。AI技術を活用してデータ分析を実施する手法「拡張分析」はその代表例だ。とはいえAI技術が機能する仕組みを理解していたり、ITインフラの専門知識があってシステムの性質を理解していたりする人材の重要性は変わらない。
例えば企業がデータ活用を考えたときに、ITシステムをスケールアウトさせる手段は幾つかある。利用量によって費用が決まる、IaaS(Infrastructure as a Service)をはじめとする従量課金型ITインフラサービスなどだ。こうした手段を取り入れるとき、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のようにストレージ、サーバ、ネットワークの各種リソースを機動的に拡縮できるかどうかを確認することを忘れてはならない。
データ活用を推進する場合、ビジネス分野の専門知識も必要だ。例えば「カスタマージャーニーの把握」というビジネス課題の解決に、AI技術をどのように使うかを考える場面がある。こうした場合、IT部門は製品やサービス、その販売方法を理解する事業部門と協働する必要がある。
企業によっては、AI技術に特化した専門集団(CoE:センターオブエクセレンス)を設けてこれを解決する場合もある。この場合はCoEが組織横断的にAI技術活用のベストプラクティスを集約し、事業部門の業務や基幹業務でのAI技術の活用をCoEのメンバーが支援する。
第3回は、企業がデータ活用を推進する際にIT部門が担う重要な役割を紹介する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社クレオ] IT部門を“価値創造組織”へ転換 IT管理プロセスの改革で戦略的リソースを確保 -
製品資料
[株式会社クレオ] Excel管理が限界に――ITサービス管理の脱・属人化と運用高度化を実現する方法 -
製品資料
[株式会社クレオ] 西武グループやイオングループも実践 事例に学ぶ「ITサービスデスク業務」改善 -
製品レビュー
[株式会社クレオ] 「使われないITシステム」から脱却 現場が求める業務改善を実現する方法 -
事例
[TXOne Networks Japan合同会社] 工場を止めずにOTの潜在リスクを可視化 事例に学ぶOTセキュリティの第一歩
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
2
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
3
IT業界の女性は9割が10年で消える 人材枯渇を招く“見えない壁”の正体
-
4
世界PC出荷数が20%急減 情シスを直撃するPC先行調達の反動と価格高騰
-
5
脱VMwareか、継続か? 仮想化ソフト主要6製品の運用管理と統制機能を徹底比較
-
6
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
7
326のIPアドレスで1200超のアクセス AIエージェント関与が疑われる攻撃の中身
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
「業務改善とツール活用」に関するアンケート
-
10
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
6
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
7
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー