巧妙化する攻撃にバックアップで対抗【中編】

クラウド使いにこそ「ランサムウェアからの回復力」が求められる理由と対策

クラウドサービスの利用で企業のシステム構成が複雑化しているところに、ランサムウェアの脅威が広がっている。事業を確実に継続するために、企業にはどのような対策が必要なのか。

 ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃が深刻化する状況を受け、バックアップベンダー各社は対策強化が必要だと強調する。実際、ランサムウェア攻撃は広範に広がっている。例えばセキュリティベンダーのCybereasonが2022年6月に公開したレポート「Ransomware: The True Cost to Business 2022」によれば、「過去24カ月で少なくとも1回はランサムウェア攻撃の標的になった」と回答した割合は、73%に上った(注)。

※注 2022年4月に調査を実施。従業員700人以上の組織に所属するサイバーセキュリティ専門家1456人が参加した。内訳は米国24%、ドイツ10%、フランス10%、日本10%、イタリア7%、南アフリカ7%、アラブ首長国連邦7%、シンガポール7%など。

 バックアップベンダー各社は、攻撃者によるデータ暗号化がバックアップにも及び、復旧が困難になる事案が出ていると注意を促す。システムに攻撃者を侵入させないための防御や、侵入の検知だけではなく、正常に復旧するための対策が重要になる。対策の勘所はどこにあるのか。

クラウド利用を前提にした「ランサムウェアからの回復力」とは?

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