2021年06月23日 05時00分 公開
特集/連載

ランサムウェア被害のCIOが明かす「わが郡はランサムウェアにこう攻撃された」バックアップでランサムウェア攻撃を乗り越える【前編】

ランサムウェア攻撃を受けた米カリフォルニア州のユバ郡。同郡はランサムウェアに何がどう攻撃されたのか。同郡のCIOがつまびらかにする。

[Paul Crocetti,TechTarget]

 IT管理者にとって真夜中にかかってくる電話は悪夢だ。米カリフォルニア州ユバ郡のIT部門は、保安官事務所から「システムを利用できない」との連絡を受けた。2021年2月のある日、午前2時30分ごろのことだ。同郡を襲い、システムをロックしたのは、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)「DoppelPaymer」だった。

 バックアップベンダーのRubrikが2021年5月にオンラインで開催したユーザー向けカンファレンス「Rubrik Forward」で、ユバ郡の最高情報責任者(CIO)であるポール・ラバレー氏はこのランサムウェア攻撃について語り、「バックアップしていたデータは100%復旧できた」と説明した。

 世の中には、ランサムウェア攻撃を受けても、さまざまな理由でそれをオープンにしない組織がある。ラバレー氏は、自らの体験をあえて共有することを決心した。「将来のランサムウェア攻撃を防ぎ、切り抜ける助けになりたい」という思いからだ。

攻撃の前日にユーザー認証の問題、管理者アカウントが不正作成

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