Amazon Web Servicesが提供する仮想ネットワークサービスが「Amazon VPC」だ。その主要な機能と特徴を説明する。
Amazon Web Services(AWS)とMicrosoftはIaaS(Infrastructure as a Service)市場の2大ベンダーだ。どちらのベンダーも、論理的に他のネットワークから分離した仮想ネットワークを構築するサービスを提供する。ただし両社の仮想ネットワークサービスは全く同じ機能を備えているわけではない。
仮想ネットワークサービスであるAWSの「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)とMicrosoftの「Azure Virtual Network」(Azure VNet)には、幾つか大きな違いがある。本連載は、Amazon VPCとAzure VNetの主要な機能を説明し、両者を比較する。
Amazon VPCは、仮想ネットワーク内で仮想マシンなどのAWSリソースを起動できるようにする。IT管理者はニーズに合わせて仮想ネットワークの機能を設定できる。Amazon VPCによって、IT管理者は例えば以下のタスクを実行可能だ。
サブネットはAmazon VPCの核となる。サブネットを国に例えると、Amazon VPCの外部との通信が可能なサブネットである「パブリックサブネット」は、警備のための国境検問所を有する国。Amazon VPC内部のみでの通信が可能なサブネットである「プライベートサブネット」は、難攻不落の壁に囲まれる国となる。
企業ではさまざまな部署が多様なリソースを有する。事業部門はWebサイトや業務アプリケーション、自社のプライベートネットワークへのアクセスを望む場合がある。IT部門はこのような場合に、サードパーティーのセキュリティ対策ツールでAmazon VPCのネットワークセキュリティを強化することが可能だ。例えばFortinetやトレンドマイクロ、IBMなどのベンダーが提供するセキュリティツールをAmazon VPCで利用できる。
Amazon VPCの各サブネットにはIPv4アドレスの割り当てがある。IPv6アドレスも有効にすることが可能だ。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...