働き方をさらに変える「人事トレンド」4選【第1回】
自宅のオフィス化じゃなく「自宅のようなオフィス」がはやりそうな理由
「自宅のようなオフィス」がはやる――。専門家はこう予測する。その理由は何か。そもそも「自宅のようなオフィス」とは何なのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、企業のテレワークやハイブリッドワーク(テレワークとオフィスワークを組み合わせた勤務形態)の導入を促すなど、働き方に大きな影響を与えた。働き方の変化に伴い、これから人事分野で台頭し得る4つのトレンドを紹介する。
1.「自宅のようなオフィス」が浸透へ
ハイブリッドワークに移行することで、企業はオフィスデザインの見直しを迫られている。さまざまな企業がデザイナーの協力を得て、オフィスに観葉植物やカウチ(寝椅子)を置き、従業員の好みに合わせて自宅のような居心地の場所を作り上げている。その雰囲気は、カフェ風、リビングルーム風などさまざまだ。
こうしたオフィスデザインのトレンドは、融通の利く勤務形態を早期に導入したIT業界から始まった。だがパンデミックの発生とハイブリッドワークの拡大によって、このトレンドはIT業界以外にも急激に広がっている。オフィスをソフトな色調のデザインに仕上げるのは、従業員の居心地を良くするためだけではなく、出社を促すためでもある。
商業デザイン・建設会社Unispace Globalで南北米大陸部門のデザイン担当シニアプリンシパルを務めるエイミー・コリンズ氏によると、企業はこうしたオフィスデザインを「自宅のように過ごせるオフィス空間を作り上げる」ことを目的に採用する。デスクやテーブル、屋外であっても、従業員が自宅で仕事をするのと同じような感覚で好きな場所を選び、働けるように環境を整えるということだ。「従業員がテレワークに慣れてきた」(コリンズ氏)ことが背景にあるという。
こうしたオフィスは概して、各従業員の専用デスクを用意していない。そのため従業員が家族写真や私物を常時置いておく場所を確保できないことがある。この場合の代替策となるのが「オフィスネイバーフッド」の考え方だ。これは業務上のつながりを持つ従業員同士が協働するために、グループの働き方に合わせて使える業務スペースを用意するオフィスデザインを指す。専用デスクがないのならば、オフィスネイバーフッドの区画に従業員の写真や私物を飾ったり、自分専用のディスプレイを置いておいたりすればよい。
「オフィスを新しくデザインするに当たっては、管理職や従業員のフォーカスグループ(少人数のサンプルグループ)から意見を集める必要がある」とコリンズ氏は言う。オフィスデザインの変更後には、企業は従業員向けにオフィスの使い方をレクチャーしたり、新しいオフィスに順応してもらうための施策を実施したりする必要がある。
第2回は、2つ目のトレンドを紹介する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー