SSD市場の長期トレンド【第4回】
「SSD」を“割安で”買う超基本 その考え方は至って単純だった
増大するデータ量にどう対処していけばいいのかを考える際、「SSD」の価格や購入タイミングを加味する必要がある。判断を見誤らないために知っておいた方がよい、SSDの基本とは。
「木を植える最も良い時期は20年前だった。次に良い時期は今だ」。これは、もっと前から始めておけばよかったが、今からでも遅くないという教訓を伝える、植木屋を例にした格言だ。何事をするにも肝に銘じておきたい言葉だが、「SSD」の購入には当てはまらない。SSDの場合はどうなのかを、もう少し具体的に伝える。
SSDを抜け目なく買う“単純明快な方法”
併せて読みたいお薦め記事
連載:SSD市場の長期トレンド
- 第1回:「SSD」は“たった1つの変化”を見ればお得に買える理由
- 第2回:高額だった「SSD」を安くする“非正規ルート”が動かす裏事情
- 第3回:SSDにそろそろ変化が来る “底値で買う”とっておきの決め手とは
SSD、HDDの注目動向
SSDの購入を考える場合は、「木を植える最も良い時期は20年前だった。次に良い時期は今だ」の反対だ。20年の期間で考えると、SSDを購入するのに最適なタイミングは、20年後ということになる。
記録密度の向上をはじめとする、さまざまな技術進化が現在進行形で起きており、それは20年後まで継続する。SSDの1GB当たりの価格が下落を続けることは容易に想像できる。企業は必要に応じて容量を調達しなければならないので、あまり極端なことは言えないが、購入をできるだけ先延ばしにすることは、SSDの購入を割安にする単純明快な方法だ。
SSDの価格は、基本的には「NAND型フラッシュメモリ」の価格に連動する。半導体関連企業が加盟する組織、World Semiconductor Trade Statistics(WSTS:世界半導体市場統計)が公表する数値によると、NAND型フラッシュメモリ1GB当たりの価格は下落傾向にある。
ここで言いたいことはこうだ。過去数カ月でNAND型フラッシュメモリの価格が大幅に下落する値動きになることはあるが、だからといって当面必要な容量の5倍を購入する、といった大げさな判断をすることは推奨できない。長期的に見ればSSDの価格が上昇することはないため、購入したSSDの大量調達は無駄に終わってしまう。余り過ぎた容量の価値は、次第に減少するだけだ。
SSD購入時の注意点
NAND型フラッシュメモリ価格の小幅な値動きに惑わされないように、以下の点に注意することを推奨する。
- 価格が上昇し始めたからといって、慌ててSSDを買ってはいけない。価格上昇は短期間で終わる。我慢が肝心だ。
- もし価格推移が横ばいになったら、買わない方がいい。少し待って、価格が再び下降するかどうか様子を見る。
- 価格が2倍になるなどの心配は無用。過去に大幅上昇したことはあるが、そのような事態は非常にまれだ。そうした異常な価格上昇は起きても短期間で終わる。
「余裕のある容量を確保しておくことで、ストレージアレイの更改やメンテナンスの負荷を下げられる」といったメリットを重視することも考えられるため、価格を含めた要件のバランスを見て判断することが重要になる。とにかく強調しておきたいのは、容量確保が無駄にならないように、SSDを必要以上に購入し過ぎないことだ。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
SNS認証や多要素認証も数分で実装、IDaaS基盤でデジタルビジネスはどう変わる? -
製品レビュー
「電子帳簿保存法対応」実践術:タイムスタンプ付与などの要件の手軽な実現方法 -
事例
「大企業のデジタル化」成功事例集【コクヨ、九州電力、ヨネックスなど21社】 -
製品資料
“顧客管理の課題”を簡単に解決する方法とは? -
製品資料
契約管理の“あるある課題”をノーコード開発で解決するためのポイント
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
多要素認証導入済みでもランサムウェア被害に 復旧費用は平均2億7000万円
-
5
脱VMwareの最適解 NTTデータと日立製作所が示す国産仮想化基盤
-
6
Synologyがエンタープライズ向けユニファイドストレージを投入 その実力は
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
「脱Excel」はなぜ現場に潰されるのか 反発を封じる“3つの論理”
-
9
ランサムウェア、暗号化の89%は深夜 情シスが備える「夜間の空白」対策
-
10
ランサムウェア「The Gentlemen」急拡大 21経路の「同時多発的」内部侵略を試みる
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー