医用画像の長期保管を考える【前編】
「Tiger Bridge」は“医用画像のコールドストレージ”として使えるか?
Tiger Technologyは医療機器メーカーと連携し、医用画像の共有と長期保管にまつわる課題の解決に取り組んでいる。Tiger Bridgeは病理診断科でどのように役立つのか。
Tiger Technologyのストレージ階層化サービス「Tiger Bridge」は、オンプレミスのインフラにあるファイルをクラウドストレージに保存し、クラウドサービスベースのファイル管理を可能にするツールだ。同社は医療機器メーカーと交渉して、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介してTiger Bridgeと病理画像管理システムを接続する仕組みを実装するよう働き掛けている。
Tiger Bridgeは病理診断科でどう活躍するのか
併せて読みたいお薦め記事
ストレージシステムの刷新事例
Tiger BridgeとAPI連携する代表的な製品は、Philipsの病理画像管理システムだ。Tiger TechnologyのCEOアレクサンドル・レフテロフ氏によれば、API連携が可能になれば、医療機器ベンダーはユーザーである医師にクラウドサービスの利便性を提供できるようになる。ユーザーにとっては、病院で病理画像管理システムを利用する際に、世界中の医師と画像を共有できるようになる。
レフテロフ氏が語る“もう一つのメリット”は、膨大な医用画像を手頃な料金で長期間保管しやすくなることだ。病理画像管理システムは、病理スライド標本をデジタル画像に変換する「スライドスキャナー」と組み合わせて利用する。この仕組みは毎日膨大な画像データを生成する上に、画像は長期間保持しておく必要がある。オンプレミスのストレージではなくクラウドアーカイブサービスにバックアップを保管すれば、コールドストレージ(使用頻度の低いデータを保管するストレージ)のコスト削減につながる可能性がある。Tiger Bridgeは主要なクラウドサービスと連携しており、保存先のクラウドストレージはユーザーのニーズに合わせて選択できる。複数のクラウドストレージとつなぐことも可能だ。
Tiger Bridgeのプランの一つ「BASIC」の月額サブスクリプション料金は、管理容量1TB当たり3ドル。管理容量は毎月最初の1TBまでは無料扱いとなっている。管理容量が最大50GBまでなら無料で利用できるプラン「STARTER」もある。
中編はTiger Bridgeの機能を紹介する。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー